原子力規制委員会が、発足初日の19日、東京電力福島第一原子力発電所周辺で観測された放射線量のデータを、ホームページ(HP)の不備で公開できなかった。
HPが、このデータを載せる仕様になっていなかった。20日になっても、この問題は解決していない。情報公開を重視する姿勢で発足した規制委は、出だしからつまずいた格好だ。
公開できていないのは、東京電力と福島県がそれぞれ陸と海で定期的に測定している放射線量データ。規制委の発足までは、文部科学省が取りまとめて最新のものを公開していたが、19日からは規制委が引き継いだ。
事務局の原子力規制庁は、HPの仕様を変える方針だが、「いつから公開できるか分からない」と話している。地震や事故などの緊急情報は、即時掲載できる仕組みになっており、同じ問題は生じないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120920-00001563-yom-sci