環境省は14日、佐渡市で野生復帰訓練をしている国の特別天然記念物のトキ17羽(雄3羽、雌14羽)を今月28日から放鳥すると発表した。放鳥は08年9月から始め、7回目となる。
放鳥されるのは1~7歳。現在、野生トキは雄が多いため、雌を多く放す。今回は、分散飼育地のいしかわ動物園(石川県)と出雲市トキ分散飼育センター(島根県)で生まれた9羽が含まれる。
同省は、佐渡市の順化ケージで6月20日から約3カ月間、人間や車を近づけたり、餌を取る訓練をさせたりして、自然環境に慣れさせる訓練をしてきた。
放鳥は、ケージの放鳥口を開けて、トキが自発的に飛び立つのを待つ「ソフトリリース」方式。インターネット動画配信サイト「ユーストリーム」で中継する。
過去6回の放鳥で計91羽が放され、現在54羽の生存が確認されているほか、4、5月に野生で計8羽が誕生している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120915-00000025-mailo-l15