県内の公立学校で建物の耐震化が進んでいる一方で、体育館の天井などが落下しないよう対策しているのは小中学校で30%程度、高校で20%程度にとどまっていることが県教育委員会の調査でわかりました。
新潟県は、公立の小中学校や高校では、校舎などの耐震化を進めていて、県教育委員会の調査によりますと、ことし4月1日の時点で工事が完了した建物は小中学校で83.1%、高校で75.5%となっています。
一方、建物本体以外でも避難所となる体育館で天井や照明器具などが落下するおそれがあり、地震対策が求められていて、県教育委員会はことし4月1日の時点の対策の現状について調べました。
その結果、天井が落下しないよう補強したり照明器具を固定したりする対策をすでにとっているところは、▼幼稚園で24.4%、▼小中学校で32.5%、▼高校で21.9%、▼特別支援学校で37%でした。
また、16の市町村で小・中学校でこうした対策をまだとっておらずこのうち8つの市町村では点検もまだ行われていないということです。
調査結果について県教育委員会は、「校舎の耐震化を優先して進めているため、体育館の対策が進んでいない実態がある。今後は市町村にも呼びかけて避難所に指定されている体育館の対策を急ぎたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034741151.html