[ カテゴリー:医療, 生活 ]

「健康のために1mgのタバコをすっておこう」と思う人へ訪れる死神

こんにちは、タバコの煙が大の苦手な「失業経験有り人事担当」田中二郎三郎です。先日、友人がこんな事を言っていました。

「タバコを1mgのに変えたんだよ」

友人はそれまで普通のタバコを吸っていたそうですが、健康のためにタール1mgのタバコに変えたそうです。確かに非喫煙者の私でもタバコの煙が薄いかなと感じたのですが、ロータールのタバコの製法は、葉っぱが特殊な品種なのか、それとも一度水にでもさらしているのか、調べてみました。

Photo by Thinkstock/Getty Images.

■結論。1mgのタバコはフィルターがちがうだけ!

JTの広報に問い合わせたところ、タバコのタール表記は目安量であり、実際のタバコの葉に含まれている量ではないとの事でした。1mgのタバコの場合、フィルターの「目」が密になっているといいます。結果、吸い込む力を強くしないと吸いにくくなりますが、それを吸いやすくするために、フィルターには外気を導入する通気口がついているのです。

 

通気口は、吸った煙の濃度を薄くするのにも役立っているということですが、同一銘柄であれば、タバコの葉っぱ自体は同じものだそうです。非喫煙者にとっては驚きの答えでした。

■1mgのタバコでも、吸い方によっては普通のタバコより…

・副流煙の害は変わらない

タールが1mgでも5mgでも、銘柄が同じであればタバコの葉自体は変わりません。つまり、フィルターを通さない、いわいる「副流煙」の有害物質濃度は変わりません。周りの人へ与える害は、まったく同じなのです。

・本数を多く吸ってしまう

1mgのタバコを5本吸うのは5mgのたばこを1本吸うのと結果的に同じ、と誤解されている方がかなりいますが、これは大きな間違いです。確かにタールは数字の上では同じに思えますが、タバコに含まれるニコチンその他、数千種類にも及ぶ化学物質は、普通のタバコ5本分を吸っていることになります。軽いから物足りないと本数を吸ってしまうと、本末転倒になってしまいます。

・根本まで吸ってしまう

吸いこむタバコの煙にいくら外気が混ざって薄まっているとしても、タバコの根本まで吸ってしまうのでは結局すべての煙を吸い込んでいることになり、意味がありません。また根本はタバコの煙の通り道となっていたため、より多くの有害物質が溜まっているところです。タール数の高いタバコを中間まで吸うよりも害が大きくなってしまいます。

・フィルターを噛んで吸ってしまう

軽いから煙を多く吸おうとタバコを噛んで吸う癖のある人は要注意です。外気を取り入れるフィルターの通気口をふさいでしまうことになってしまいます。1mgのタバコを吸うときは、通気口をふさがないように軽く唇に加えて吸わないと、軽いタバコにした意味はありません。

・深呼吸するように肺の奥まで深く吸ってしまう

軽いからといって、深呼吸のように深く吸ってしまうと、タバコの煙が肺の中に長く対流することになります。肺の奥に入った有害物質はなかなか自然排出されることがなく、発がんリスクが高まるといったリスクがあると警鐘を鳴らす学者もいます。

やはり結論は、「禁煙しかない」というところでしょう。

お酒に休肝日があるように、タバコを吸わない日をだんだん増やしていく方法や、食後の一服といった習慣をなくしていく方法もあります。それでもだめな場合は、医師の禁煙外来に思い切ってかかってしまうのも手です。ニコチンパッチなどで徐々に禁煙していく方法も健康保険が適用になるので、費用負担も思ったより軽かったというケースが多いメリットがあります。

昔のように禁断症状に耐えて禁煙するよりも、禁煙を楽しむようにできれば最高ですね。それは、自分にとっても、周りの人にとっても!

http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/medical/lifehacker_25967.html

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