8月16日の朝日新聞デジタルと、17日の朝日新聞の紙面に掲載された“はるかぜちゃん”こと子役の春名風花さん(11歳)によるコラム『いじめている君へ』がネット上で大きな話題になっている。
このコラムは、これまでにも各界の著名人らが寄稿してきた連載だ。最終回は、はるかぜちゃんが“いじめ”をしている人たちに対して、メッセージを送るという形式で綴ったもの。全体で1000文字ほどあるその文章は、
「想像してください。君があざ笑った子がはじめて立った日、はじめて歩いた日、はじめて笑った日、うれしくて泣いたり笑ったりした人たちの姿を。君がキモいウザいと思った人を、世界中の誰(だれ)よりも、じぶんの命にかえても、愛している人たちのことを」(原文ママ)
と、いじめをしている人たちに想像力を求めている。
11歳の子どもとは思えないような内容のこのコラムは、ネットユーザーのなかで瞬く間に拡散。20日0時の段階では、フェイスブックで約1万回の「いいね!」を獲得し、ツイッターでも8300件以上共有されている。
またツイッター上では、人気バンド・GLAYのメンバーHISASHIさんが「是非読んで欲しい」とリンクをはったり、スポーツライターの乙武洋匡さんが「ひとりでも多くの人の胸に届きますように」と願いを込めて拡散したりするなど、大人の著名人の心も動かすこととなった。
今回このコラムを執筆した“はるかぜちゃん”は、3歳の頃に携帯電話を買い与えられてブログを書くようになったそうで、11歳でありながらネット歴は約8年に及ぶ。
9歳の時には過激な性表現を含む漫画やアニメの販売を制限する東京都の青少年健全育成条例に関して、「ぼくたちはいいまんがも、悪いまんがも、ちゃんと自分でえらべます(ω)」(原文ママ)とツイッター上で苦言を呈し、今年の7月に人気アイドルグループ・嵐のバラエティ番組に出演したはるかぜちゃんの態度に激高した嵐ファンたちの、「お前生意気だな…嵐と共演できてるんだからそれだけでも喜べよ」などという攻撃には「共演できてるだけで喜ぶのは、ミーハーのやること(ω)ぼくはお仕事で来てるので、誰が相手だろうと、シッカリとお仕事さしていただきます(ω)」(原文ママ)といったように、“大人の”対応で一蹴。
ネット上では、自身も様々な悪口を受けることもあるというはるかぜちゃん。しかし勇気をもって発言する理由について、「悪口かかれたらスルーして、見てみぬふりがかっこいいなんて言って、みんなでめんどくさい事から逃げて、誰もなんにも言わなくなって、嫌いな人にポンポン死ね死ねいうのもいつのまにか当たり前になって、そんなのがネットの常識(ω)そんなの、ぜったいおかしいよ(ω)」と、スタンスを明確にしている。年齢の関係ないネット上の発言だが、はるかぜちゃんに学ぶ大人も多いようだ。
http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/r25-20120821-00025508.html
いじめている君へ春名風花さん
http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY201208160557.html