子どもの水イボ患者が急増している。さの皮膚科クリニック( http://www.slcdc.com/ )によれば、夏の水イボの患者数は通常月の5倍以上となっており、放置すると体中に広がり、他の子どもに感染してしまう恐れもあるという。また自身で処置しようとすると傷跡が残る可能性もあり、最悪の場合、皮膚が陥没してしまうといった症例も見受けられる。そのため同クリニックでは、子どもの身体に水イボを見つけたらすぐに医師に見せるよう、呼びかけている。
○プール・海に出掛ける際は要注意。夏は患者数が5倍に
水イボは正式名称を「伝染性軟属腫」といい、ウイルスによる感染症。感染経路は皮膚と皮膚の直接接触によるもので、空気感染などの心配はない。症状としては、膨れて水が入っているように見え、光沢があって少し硬いのが特徴。
水イボで来院する患者のほとんどの感染経路はプールや海で、水の中で直接肌と肌が触れる事で、感染するケースが大半を占める。また、大人は免疫力がついているため感染しにくいが、子どもは免疫力が低く抗体もないことから、水イボ患者と接触した際の感染率が大変高いのも、この疾患の特徴となっている。
○あまり知られていない「水イボ」の治療法
現在、水イボ治療に有効な飲み薬や塗り薬はなく、そのため専門医がピンセットで一つ一つ潰すのが一般的な治療法となっている。しかしこの治療には痛みを伴うため、水イボの数が増えるほど子どもに大きな負担を掛けることになる。また、水イボは発症しても初期段階では汗疹に見えたり、痛みや痒みもないため、つい放置してしまう親が後を絶たないという。
放置した水イボは、個人差もあるものの、早い人は2~3日程で全身に広がり、また初期では小さなイボだったのが肥大化してしまう。肥大化した水イボを潰すと傷跡が残ったり、最悪の場合、皮膚が陥没してしまうという。同クリニックでは、もし子どもの肌に異常が見られたら、素人目で判断せず、すぐに医師の診察をあおぐことを推奨している。
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