東日本大震災の被災地のがれき受け入れを巡り、泉田裕彦知事は29日、6月定例議会で、がれき処理は一般廃棄物の処理基準より、さらに厳しい原発内での基準に基づき実施すべきだという従来の主張を繰り返した。民主党の大渕健議員の代表質問に答えた。
受け入れを表明している5市は、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり100ベクレル以下を受け入れ基準としているが、泉田知事はこの基準に反発。一方、県内の市町村で処理している一般廃棄物の焼却灰から同100ベクレル以上が検出されている。
この実態に対して、泉田知事は「原発内の方が一般の環境よりクリーンになる現在の基準をまず是正すべきだ」と述べた。さらに5市の基準について「濃度だけでは決まらない。(5市と)事務協議に向けて調整している」と説明した。
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