◇5月8日から県内で発売、収益の1割寄付
東日本大震災で被災した子どもをモデルにした絵本「しんちゃんのランドセル」の発売を前に、新潟市の印刷会社「第一印刷所」で7日、記者会見が開かれた。同社の小出博信専務(57)は「新潟は中越地震などで全国から支援を受けた経験が何度もある。復興支援に協力したい」と話した。5月8日から県内で発売され、収益の1割が被災地に寄付される。
「紙の力で被災地を支援しよう」と、同社と日本赤十字社新潟県支部が企画した。
絵本は、震災で卒園式ができず、小学校に入学できるのか心配している男の子の元にランドセルが支援物資として届くという物語。
仙台市出身のフリーアナウンサー、伊勢みずほさん(34)が被災地の取材で出会った男の子がモデルで、伊勢さんの話を基に作られた。絵は、新潟市のイラストレーター、エイキミナコさん(23)が担当した。巻末には防災に関する知識や応急手当ての方法などを盛り込んだ。エイキさんは「たくさんの人の心に残るような絵本になれば」と話した。
価格は1000円(税込み)。県内の書店などで販売する。また発売後、物語をDVD化し、県内の保育所や小学校に無料配布する予定。問い合わせは第一印刷所(025・283・6222)。
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