泉田裕彦知事は14日の記者会見で、東京電力福島第1原発事故による放射線の監視業務や放射性物質対策を担う放射能対策課を、来年度から防災局に新設すると発表した。態勢強化のため、同局に次長も新たに設ける。
こうした業務や対策はこれまで同局の原子力安全対策課が担っていたが、泉田知事は「(本来同課は)柏崎刈羽原発を念頭に対応しており、業務があふれている」と指摘。汚泥問題も含め、体系的な対応を放射能対策課で行うとした。
また、同事故による福島県などからの避難者対応を行ってきた広域支援対策課を、防災局から県民生活・環境部に移管。07年の中越沖地震などへの対応を担ってきた同部震災復興支援課との連携を念頭に、中長期的なサポート態勢を強化する。
一方、県央、中越、魚沼の動物保護管理センターを集約し、生活衛生課の現場事務所として、長岡市に動物愛護センターを設けることも発表。2014年に長岡市で行われる全国植樹祭の準備のため、治山課に推進室も設けるという。【畠山哲郎】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120215-00000054-mailo-l15