障害者と地域社会の交流を図ろうと、新潟市東区役所1階南口エントランスホールに、障害者施設の販売スペース「ぷちしょっぷ東区」がオープンした。障害者が作ったパンや小物などを障害者自身の手で販売する拠点で、毎週火曜日の昼休みの時間帯に開店する。同区健康福祉課は「障害を持つ人、持っていない人同士の理解を深めるきっかけになれば」と利用を呼びかけている。
◆7施設が週替わりで
「ぷちしょっぷ」への出店は東区内にある授産施設など14施設に呼びかけ、そのうち開催日などのスケジュールが合ったワークセンターふじみと同大山台、あさひ共同作業所、地域活動支援センター石山と同ハーモニー、ふれあい、ほがらか福祉園の7施設が応募。販売ブースは3つのため、7施設が5グループを作り、毎週入れ替わりながら販売を行うことになった。
開店初日は市民がブースに群がり、障害者たちが作ったオリジナルのパンやクッキー、ジャムなどを買い求め、予想を上回る人気になった。
ワークセンターふじみでクッキーやパンの袋詰めをしている佐藤直人さん(30)と森智美さん(32)も販売を手伝い、「うれしい。いっぱい買ってほしい」と笑顔。引率してきた施設長の星愛子さんは「お店を持っていないので、こういう場所はありがたい。区民の方と交流の場にしたい」と歓迎していた。
◆作る喜び、売る喜び
同課によると、ショップの売り上げは原材料費などの必要経費を除いて障害者への工賃として支払われる。
同課の塚原進課長補佐は「作る喜び、お客さんに直接売る喜びを感じてもらい、社会に出て行くための訓練の場としても活用してほしい」と話している。
営業時間は火曜日午前11時から午後1時。火曜日が祝日の場合は休み。問い合わせは、同課障がい福祉係(電)025・250・2310。
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