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メール緊急連絡網、民間交番、車で巡回(読売新聞・東京・2004.3.11記事より)

◆地域で子どもたち守ろう  
四月の新学期を前に、子どもを自分たちの手で守ろうと、各地で防犯運動が広がりを見せている。学校と保護者がメールを利用した緊急連絡網を作ったり、住民の自警団が学校周辺の巡回を強化したり。警察車両そっくりのパトロールカーなども登場、目立たせることで犯罪の抑止効果を狙っている。

東京都荒川区では今年一月から、区内の小学校四校で、携帯電話やパソコンのメールを使った保護者の緊急連絡網を始めた。希望する保護者がメールアドレスを学校に知らせて登録する方式で、約七割の家庭が参加している。

普段は学校便りなどが送られるが、警察から区教委に不審者情報などが伝えられると、学校が選別して保護者に発信する。不審者や痴漢などの情報が、一か月間に多い学校で六件伝えられたという。

同区教委は「信頼できる警察情報なども早く伝えることができる。子どもに注意しやすいと、保護者からも評価されています」。六月には区内の全小学校、十月には全中学校にこのメールを使った緊急連絡網を広げる。東京都世田谷区などでも七月から同様の連絡網を整備する。

東京・世田谷区の京王線明大前駅の駅前には、地元自警団「明大前ピースメーカーズ」が設置した“民間交番”がある。新学期から、これまで週一回だった小学校の登校時巡回を毎日行う予定だ。

自警団のメンバーは、夜間でも目立つそろいの蛍光色のジャンパーを着用し、交通誘導で使う赤い誘導灯を持ち、鈴の音を響かせながらパトロールする。

自警団の副隊長を務める吉川英治さん(43)は「夜十時半過ぎでも、塾帰りの小学生と暗い住宅街で出会うことがある。一目で自警団だとわかる姿をしていれば、子どもたちもいざという時、助けを求めやすいのでは」と話す。

パトロールは吉川さんが中心になって約三年前から始めたが「それ以降、痴漢や強制わいせつなどの犯罪は起きていない」と胸を張る。  栃木県壬生町では、住民らで作る「栃木自警団」が、黒と白のツートンカラーに塗装した二台の車に分乗し、小中学校やコンビニエンスストアなどへの巡回を行っている。

車体には「栃木自警」と書き、遠目には警察車両のように見える。屋根には投光器を設置し、夜間でも校庭などの様子を見ることができる。  「パトカーのような車で回った方が、犯罪の抑止効果がある」と、同団顧問の阿部博章さん(63)が地元警察署などと相談してデザインを決めた。車内には無線機を備え、巡回中に不審者などを見かけたら警察に連絡する。来月から、学校周辺の巡回を増やす。

写真=(上)児童を見守る吉川さん(右端)。「子どもを見守る大人の目をできるだけ増やしたい」と話す、(下)「栃木自警」の文字を入れた車でパトロール。「車を見ると安心するという声も聞きます」

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