台風12号の豪雨で奈良、和歌山両県にできた「土砂崩れダム」のうち、奈良県五條市大塔町赤谷地区と和歌山県田辺市熊(い)野(や)地区の土砂ダムについて、国土交通省近畿地方整備局は21日午前、水があふれ出して一部で決壊した可能性があると発表した。
奈良県野(の)迫(せ)川(がわ)村北(きた)股(また)地区でも同日午後に満水に達し、土石流が発生する恐れがあるとしている。
赤谷地区の土砂ダムは、降雨で上昇を続け、21日午前10時には満水までの水位差が1・37メートルにまで達したが、1時間後に2・09メートルまで下がった。このため、同局は堆積した土砂に穴が開き、決壊した可能性があるとして関係自治体に連絡した。北股地区でも同10時に満水まで4・25メートルとなった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110921-00000563-yom-soci