携帯電話用ゲームの提供会社のサーバーに不正アクセスして約130万人が利用するゲームを改竄(かいざん)したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は、不正アクセス禁止法違反と電子計算機損壊等業務妨害の疑いで、東京都豊島区池袋、派遣社員、岩根健太郎容疑者(31)を逮捕した。
同課によると、岩根容疑者は「一生懸命働いたのに、実力が認められなかったので嫌がらせした」と容疑を認めているという。
同課によると、岩根容疑者は品川区のゲームコンテンツ提供会社にシステムエンジニアとして派遣され、キャラクターに着せ替えをして楽しむゲーム「コーデマニア」の改良に携わっていた。今年3月、任期満了で退社する際に、サーバー内に不正アクセス制限を解除できるプログラムを仕込んでいたという。
逮捕容疑は、5月1日未明、都内で無線LANを使ってゲームコンテンツ提供会社のサーバーに不正にアクセスしてコーデマニアの内容を改竄し、利用できなくしたなどとしている。
コーデマニアは大手携帯ゲーム会社「グリー」が提供を受け、全国約130万人に配信。同課は岩根容疑者が2日間にわたって不正アクセスし、約1千万円の被害があったとみている。改竄されたコーデマニアでは、利用者全員が同時に最高レベルに達するなどの不備があったという。
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