各地の生茶葉から暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されている問題で、政府は1日、生茶葉を乾燥させた「荒茶」についても、規制値通り500ベクレルを超えた場合、出荷制限の対象とする方針を固めた。
この問題では、生茶葉については規制値通り制限する方針は決まっていたが、荒茶については厚生労働省が生茶葉同様の規制を主張する一方、農林水産省や産地の自治体、生産者側からは反対の声が出ていた。
お茶に含まれる放射性セシウムは、生茶葉で1キロ・グラム当たり500ベクレルの場合、荒茶になると、水分が抜けて重量が減る分、相対的に5倍の同2500ベクレルに増える。しかし、茶飲料にすると同数十ベクレルに減るとされる。
【荒茶】とは
荒茶(あらちゃ)は、茶の葉から茶を作る製茶行程のうち、茶摘み直後の簡単な殺青を終えた段階の茶。緑茶として飲む事はできるが、一般に流通する多くの緑茶は荒茶に対し揉捻やさらに焙煎を施したものである。
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