東日本大震災の被災者救助のため、飯田市立病院から岩手県内の病院などに派遣された医師や看護師らの医療隊が14日、活動を終えて同市に戻り、現地の様子や活動内容を報告した。
医師で医療隊リーダーの平栗学さん(43)によると、主に「いわて花巻空港」でけが人や病人の応急処置にあたった。「寝たきりの人など高齢の被災者が多かった。砂まみれになっていたり、ずぶぬれの人もいた」と現場の状況を振り返った。「中には津波で15キロほど流され、運ばれてきた人もいた」という。
市立病院によると、医療隊は医師1人、看護師2人、業務調整員1人の4人。当初、新潟県回りで福島県に向けて11日午後7時20分に市立病院を救急車で出発したが、途中で目的地が岩手県に変更された。道路の通行止めなどのため、岩手県立中部病院に到着したのは15時間後の12日午前10時20分。13日午後まで救助にあたった。
一方、長野市消防局の隊員らで組織する県緊急消防援助隊も宮城県内で救助活動にあたっている。同市消防局によると、「被災地では行方不明者も多数出ているが、生存者の命を救うことを主眼に活動している」という。【仲村隆、光田宗義】
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