学校において携帯メール連絡網を作る上での問題点を数回にわたって整理していきます。
その第一弾として「受信側の迷惑メール対策」を取り上げたいと思います。
この問題はどのメールシステムを採用したとしても、必ず問題になってきますし、この問題をクリアできなければ、実際には送ったメールがはじき返されていることになりますから、メール連絡網を作った意味がなくなってしまうと言っても過言ではない大きな問題です。
皆さんの中にも「URL付きメール拒否」「PCからのメール拒否」などの迷惑メール対策を携帯電話に設定している方が大勢いらっしゃるでしょう!?
その状態で学校から送られてくるメールを受信するにはどうしたら良いか?
方法は二つあります。
一つ目は、迷惑メール対策そのものを解除すること。
この場合、学校からのメールは確かに受信することができるようになりますが、拒否したかった迷惑メールまで受け取ってしまうことになりますので、この方法を受け入れてもらえることは期待できません。
二つ目は、「ドメイン指定受信」を新たに設定することです。
ドメイン指定受信とは、受信したいメールのドメインを指定する方法です。
ドメイン指定受信は他のどの迷惑メール対策よりも優先されますので、この方法なら、今までの迷惑メール対策はそのままに、受信したいメールだけを受け取るということができることになります。
一つ目の方法がダメなら、残るは二つ目の「ドメイン指定受信してもらう」という方法以外ないことになります。
ただし、ドメイン指定受信は、各自が自分の携帯から設定してもらう必要があり、そこの手間が発生することになります。
この手間は、携帯からWebにアクセスし、ドメイン指定のページにアクセスして、そこに受信したいドメインを登録するという作業をしてもらうことになるのですが、ここに実は見過ごされがちな大問題が隠れているのです。
下に二つのドメインを例に挙げます。
@kome100.ne.jp
@jmjp.jp
前者はご存じ、長岡市の教育行政が使用しているドメインで、携帯にドメイン指定受信する際のドメインとして典型的な「悪い例」。
後者は手前味噌で恐縮ですが、私共のドメインで、「良い例」です。
悪い例の前者のほうから説明します。
kome100.ne.jp の何が悪いのか?
・9種類の文字を使っていること
・アルファベットと数字が混ざっていること
・同じキーを何回も押さなければ表示されないアルファベットであること
たくさんの文字を使っているばかりか、一つ一つの文字が同じキーを何回か押さなければ表示(たとえば、kは5のキーを二回、oは6のキーを三回押さなければいけない)されない文字であり、さらに途中で英字モードから数字モードに切り替えたりしなければいけない。
説明を聞いただけで嫌になりませんか!?
ドメイン指定受信しなければいけない人が100人いたとして、いったいその内の何人が途中で止めずに最後まで作業してくれるでしょうか?
おそらくは大半の人が「面倒くさいからやめた」ということになるのではないでしょうか!?
これでは、たとえどんなに素晴らしいシステムを導入しても、連絡網としては機能しないことになります。
まったく意味がありません。
一方、良い例としてご紹介させていただいた当方のドメイン jmjp.jp はどうでしょうか?
使っている文字はアルファベット jとmとpの3文字だけ。
しかも、その文字すべてがキー一回押しで表示される文字ばかりです。
ドメイン指定登録作業もあっという間に終わってしまいます。
学校においてメール連絡網を構築する場合、
・保護者たちが携帯電話で受信するということ。
・携帯電話で受信してもらう場合は迷惑メール対策問題をクリアしなければ、連絡網として役に立たないこと。
これらを強く意識して、携帯電話に特化した連絡網である必要があるということになります。
単純なことであり、基本中の基本と言えることなのですが、一般には見過ごされがちな問題でありますので、学校において携帯メール連絡網を構築する上での問題の第一弾としてご紹介させていただきました。
ちなみに一つだけ付けくわえさせていただきますと、
当方のドメイン jmjp.jpからのメールは、既に市内で15,000人近くの方が受信しておられる方がいますので、その中にjmjp.jpをドメイン指定受信している方も多く存在しておられるということになります。
これから学校でメール連絡網を導入しようと考えた場合、これはとても大きなメリットになるはずです。