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伝習会〈第十一回〉

【 先(せん) 憂(ゆう) 後(こう) 楽(らく) 】…范仲淹(はんちゅうえん)の岳(がく)陽楼(ようろう)の記(き)
(訳…憂いや心配事は人の先に心配し、楽しみは、人が楽しんだ後から楽しむこと)
~ 元文は、『天下(てんか)の憂(うれ)いに先(さき)んじて憂(うれ)い、天下(てんか)の楽(たの)しみに後(おく)れて楽(たの)しむ』とあります。
ここから標記の「四字熟語」となりました。
これは、政治家への心構え、戒めの言葉として知られています。
為政者は、世の安危、心配事、憂いなどを国民に先立って処理し、楽しみは、世の人の楽しみを見届けてから、後で楽しみなさいということでしょう。
これは、なにも政治家だけに限らず、人の上に立つ者は、等しく心掛けなくてはならない大切な事だと思います。
岳(がく)陽楼(ようろう)は、洞庭(どうてい)湖(こ)のほとりに建てられた楼閣です。中国を代表する名楼の一つに数えられ、現在でも観光客で賑わっており、【岳(がく)陽楼(ようろう)の記(き)】も掲げられているそうです。
岡山県と東京都にある【後楽園】の名称は、この故事から名付けられたものです。~

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2010年04月21日 09:53に投稿されたエントリーのページです。

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