笠井です。
娘と二人きりの週に一度のデートの日。
娘の大のお気に入りの柏崎の子育て支援施設に行った。
父母と子どもが一緒にというパターンはあるが、父親と子どもの二人きりというのは、あまりないみたいで、おかげで施設の方から顔も名前もすっかり覚えられた。
ウチの子はダウン症なので、小学生とは言え、まだまだ幼稚園児のようでして、、、自分より年下の子ども達の中に混じってちょうど良いといった感じだ。
この施設にはとても大きな遊具がある。
すべり台があったり、ボールプールがあったりの充実した遊具なのだが、実はウチの娘には未だ制覇できていないところがあった...遊具内の二か所にある「吊り橋」である。
吊り橋と言ってもご覧のとおりで、まったく危険のない状態のものなのだが、下が固定されていないので、ちょっとだけグラグラする。
このグラグラがウチの娘にとってはOUTなのだ。
他の子供たちがヒョイヒョイと吊り橋上を走って渡るのを、いつもジーッと見つめているので、興味津津なのだが、グラグラが怖くて行けない。
数ヶ月前に、意を決して渡り始めた娘が橋のちょうど真ん中地点で動けなくなってしまい、もんの凄い声を出して「パパぁぁぁぁああああ、こわーーーーい、ギャー」。
その時、私はちょっとだけ離れたテーブル席に座りPC開いて仕事していた。
どこかの子供が大声で泣いているなぁなどと思いながらキーボードを叩いていたが、「パパぁぁぁ」の「ぁ」の音に聞き覚えが、、、ウチの子だあーと、慌てて助けに行ったのだった。
抱き上げた娘の顔はもうひどい。
涙でグチョグチョ、鼻水は棒のように5センチくらいぶら下がってる。
「おぉー偉かったねぇ、一人で行こうと思ったんだねぇ」と頭をなでておだててあげて、ようやく泣きやんだ彼女だったが、相当怖い思いをしたみたい。
その娘がこの度ようやく...克服してくれた。
渡り終わった後の娘は「パパ、一人で渡れたよ」と嬉しそうな顔で大いばりで、
帰りの車の中では「はぁー、おもしろかった」と大満足の様子だった。