笠井です。
先日、特派員さんのお宅が空き巣に入られたお話をさせていただきましたね。
犯人は逮捕され、いま裁判が行われているところだそうです。
裁判員制度が施行されて以来、身近に感じ始めた「裁判」。
そんな意味もあり、参考までに、特派員から届いた記事をご紹介させていただきます。
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…先日、例の裁判に再び行ってきました。
今回の裁判は、前回とは全く異なり、激しい質疑の応酬となりました。
水谷豊や船越英一郎こそいませんでしたが、まるでテレビドラマみたい…
検察側は被告人をじわじわと問い詰め、口を割らせるような巧みな質問。
犯人の罪を謝罪させながら、病気や家庭環境の話に言及する弁護側。
要所要所を押さえた、裁判長の質問。
次第に事件の全貌が明らかになっていくのがわかりました。
…で、私の印象ですが、犯人の置かれた境遇にも同情の余地があると感じています。
犯人は憎いのですが、この事件の裏にいるもっと悪質な存在を感じています。
裁判によって、犯行の全貌も明らかになりました。
犯人は空き巣の常習犯でした。
私の部屋に押し入ったのとは別に12件(わかっているだけで)もの犯行を重ねていたのです。
裁判中の検察側からの尋問に、うっかり口を滑らせ、まだ他にも余罪が存在することがわかりました。
台本の無い、リアルな展開には驚きです。
犯人は内向的な23才の男性。
母親と母親の内縁の夫と一緒に暮らしています。
中学卒業後、長岡市内の会社就職。
稼いだ給料は全て母親に渡し、その中から毎月数千円の小遣いをもらっていました。
母親の内縁の夫は病気を理由に働いてはいません。
犯人の男性は時々、母親の内縁の夫から、ささいなことで暴力をふるわれていました。
母親は2つの仕事を掛け持ち……朝五時から夜十時まで働く毎日。
三人で食べていくのが精一杯。
その後、犯人の男性は何年か勤めた会社を退職。
新しい職場にも馴染めず、無断を欠勤を繰り返していました。
その結果、お金が欲しくて犯行に及んだのでした。
実に幼稚で自己中心的、短絡的、非社会的な犯行です。
証人として、犯人の母親が呼ばれましたが、内縁の夫は今回も姿を現しませんでした。
犯人に対して、怒りはありますが、本当に悪いヤツは他にもいるような気がしています。
どうして、犯人の男性が家族でもない同居人の男性を扶養する形になっているのかは、裁判ではとうとう明らかにはなりませんでした。
もちろん、内縁の夫のせいで犯罪が起きたわけではありません。
しかし、自宅療養中?にもかかわらず、一度も裁判には顔を出さない時点で既におかしいと思っています。
犯人の母親は男性を見る目がないのではないかと思わざるを得ません。
いくら恋人でも、わけもなく自分の子どもに手を挙げるような男性を何故慕い続けるのでしょうか?
この母親と犯人(息子)の更正のために、この内縁の夫が妨げになるように思えて仕方ありません。
判決は来月9日になります。
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