笠井です。
当NPOは長岡市から災害時要援護者向けの情報メール配信の仕事を受けている。
先日、その関係の記事が長岡市政だよりに掲載されたところ、「どうやって登録すればいいの?」という問合せ電話がいくつか届いている。
今朝も上川西小学校区にお住まいのご高齢の男性から「登録したいのだが…」という電話問合せを受け取った。
携帯電話の操作の苦手なご高齢の方に、登録操作のやり方を電話で説明するのは至難の業なので、家の方に代わってもらおうと思ったが、聞けば、二人の息子さんは関東方面で所帯を持たれており、家にはその男性の方たったお一人で暮らしていると言う。
電話で説明するのでは埒(らち)が明かないと思い、訪ねて行って直接説明することにした。
この男性の方、、、メールは使っているが、受信する一方で、自分から送信することはない…と言うか、できないのだそうだ。
そういう方に空メール送信とか、ましてやQRコードなどと言っても、難しいのかもしれないなぁ、、、などと課題を感じつつ、お茶をいただきながら、若干のお茶のみ話の間に登録を完了した。
帰り間際に、一日中誰とも話さないでいると気がめいることがあるんだ…と、たった一人で暮らす身の侘しい気持ちを聞かされ、社会の抱える高齢化問題の一端を垣間見た。
こんな感じで、登録方法の説明をするために、いちいち訪問していたら大変な手間になるなぁ~などと思う一方で、実際にお話ししてみれば、高齢者がどのような感じで携帯電話を使用しているかなど実態が初めて具体的にわかることもあるので、これはこれで必要なことでもあるようにも思うので、できる限り頑張ろうと思う。
それにしても...
「たった一人で暮らすことになるなんて…こんな人生を送ることになろうとは、夢にも思わなかった…さびしい」
私の帰り間際に聞かされた言葉が、いつまでも耳に残って離れない。
しょんぼりしている人間の周りには、他人は誰も寄ってこないですよ。
カラ元気でもいいですから、とにかく明るく、元気を出して行けば何とかなる。
その方も、頭の中では理解できてはいても、そうできない、、、おそらく、そんなところなんでしょう。
家の中で閉じこもっていては、塞ぎがちな気分が滅入る一方なので、何でもいいから外に連れ出す何か企画が必要なんだなぁー。
そんなふうに思った今日の出来事でした。