桑原です。
「夢を寝かせるね」と妻が娘と布団に入ってから数分後、
私がのぞいて見ると、スヤスヤと寝息を立てていたのは、妻の方だった。
娘はというと布団の中で一人遊んでいる。
これでは娘が妻を寝かしつけているようだ。
起きている娘は、寝ている妻の鼻の穴に指を突っ込んだりして遊んでいる。
その度に妻は「ふごへぇ~」というのだが、結局そのまま寝ている。
自称愛妻家の私は「子育てで疲れているのだろう」と、
妻を起こさないと、翌朝妻は「なんで起こしてくれなかったの」と怒る。
だから妻を起こすと「えー 寝させてよー」とやはり怒られる。
結局どっちにしても怒られる。
どう考えても理不尽で、そんなだとさすがの私もぐれてしまいそうだ。
僕たち夫婦はよく寝言を言う。
妻によると、先日私は、寝言にしては大きな声で泣きそうな顔で
「おかーさん ごめんなさい」と謝っていたそうだ。
夢の中でまで、何をやって怒られていたのか気になる。
それにしても30歳にもなって・・・・
妻も負けていない。
妻の先日の寝言は、「あー 海鮮あんかけ焼きそばが食べたーい」との寝言だった。
ただの焼きそばじゃ駄目なのか!海鮮のあんかけじゃないと駄目なのか、
と気になって眠れなかった。
そんな僕らから産まれた娘は、寝言のサラブレッドといっても過言ではない。
そんな娘の寝言は「ちっちぇー」だった。
それにしても、何が一体小さいのだろうか。
晩御飯の魚の切り身、それとも私の器のことだろうか。
やはり気になって今夜も眠れない。