笠井です。
谷井よりメッセージが届きましたので、投稿を代行いたします。
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猪担当の谷井です。
猪事件で多数の会員の皆様から、激励メールをいただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げますと共に、質問もありましたので
私の少ない知識と経験の中からお答えしたいと思います。
*猪の行動する時間帯・場所・特徴・注意事項
1.基本的には夜行性です。(夜間から明け方、餌を採る為)
2.餌は、雑食で、芋類・米・雑穀・植物の地下茎・根・ドングリ・竹の子・昆虫・ミミズ・沢蟹等
山間地の畑等は、被害が多くなります。
3.野生の鳥獣類は、体にダニ・寄生虫等が付き、それを落としたり・痒み?を和らげる為か、
河川敷等に生息するキジは、砂浴びをし、直系40センチ位の丸い砂場を作ります。
*猪は泥水浴びをし、この行為をぬたうち、場所をぬた場といいます。
ぬた場の大きさは、個体の大きさに比例すると思います。
4.猪は冬眠はしません、寝る場所は萱等を敷いて、広範囲に下草が倒れております。
5猪の行動範囲は、餌場・ぬた場・寝屋のパターンだと思います。
6.子育ては雌で、子猪は体に瓜に似た縞模様があり、瓜坊とよばれます。
7.大きな牙があるのが雄で、雌はありますが外からは、ほとんど見えません、
牙は鋭利な刃物を2本持っているのと同じ事で、
頭の位置がだいたい大人の太股位なので、子供達にはとても危険です。
(川崎小学校で捕獲猪は、雄でした)
8.大きい個体は、150kgもあります。
*キノコ採り等で、ぬた場・寝屋を見つけたら静かに下山し、通報して下さい。当NPOも可*
万一遭遇したら、距離・地形によりますが、車が近くにあれば中に避難・熊のように木には登れませ
んから
出来るだけ゜高い場所に逃げる・遮蔽物に隠れる・相手の動きを見て、怖いでしょうが、急に走り出
さない。
四足のスピードには勝てません。
*目撃・出没地域では、戸外飼育のペット等の被害が考えられます、ご注意下さい。
少しでも、お役に立てば幸いです。
…………
コメント (4)
ムササビです。
谷井さん、笠井さん。
ご回答いただき、ありがとうございました。
とても参考になりそうなお話ですね。
猪は人間にとって、とても危険な獣になるわけですね。
もし私たちが市街地で遭遇してしまったら、どのような対処をしたら良いのでしょうか?
私などは怖くなって走りだすか、腰がぬけてしまうかもしれませんが…。
投稿者: ムササビ | 2008年10月26日 19:44
日時: 2008年10月26日 19:44
イノシシに特攻されても、大人ならせいぜいで大腿部の辺りを大けがする程度でしょうが、子どもの場合はそうはいかないようですね。腹部に牙が刺さされば…命のかかわる問題。
考えただけで恐ろしくなります。
そのイノシシに、もしも市街地で遭遇してしまったら、
どこにいても周囲を見渡せば、イノシシの背よりも高い物が何かあるはずじゃないかなー。
たとえば駐車車両とか。
その車のボンネットの上に飛び乗るとかすれば、イノシシは車に特攻してきて、車が壊れて、その修理費は誰が払うんだい!?っていう問題は、新たに発生するでしょうが、とりあえず、自分は何とかけがをしなくて済みそうです。
しかし、それと同じ事が子どもにできるかと言えば…ちょっと無理ですね。
うーーーん、困りましたね。
子どもには、どんなふうに指導すれば良いのだろうか?
投稿者: 笠井/住民安全ネットワーク | 2008年10月27日 05:51
日時: 2008年10月27日 05:51
ムササビです。
笠井さん、わかりやすいご説明ありがとうございました。
子供たちへの指導ですが、こんな方法はいかがでしょうか?
『傘をぱっと開いて威嚇する…』
というのはいかがでしょうか?
よく犬などは傘で驚きますよね?
猪では逆効果かな?
これからの季節、傘を持って登校する子供さんは多いですからね。
傘を拡げたら、猪が衝突するにしても、子供たちのダメージは軽減されないでしょうか?
逆に『こんなことを猪にしたら危険!』…なことがあったら子供たちに教えてあげられないでしょうか?
またお知恵を貸していただけませんか?
投稿者: ムササビ | 2008年10月27日 11:16
日時: 2008年10月27日 11:16
ムササビです。
『イノシシは転ばない』(福井栄一・技報堂出版)という本を買ってみました。
その本によると、イノシシは運動能力が高く、大人の背丈程度の塀は簡単に乗り越えるそうですよ。
判断力もかなりあるようです。
イノシシはあなどれませんね。
投稿者: ムササビ | 2008年10月27日 19:55
日時: 2008年10月27日 19:55