事件が起きた時間帯に現場へ行ってみた。
朝7時半というと通勤通学の時間帯なのでひっきりなしにクルマが行き交っている。
小学生の登校班が通りかかったので登校旗を持った班長らしき女児に声をかけて聞いてみた。
蹴られた男の子と同じ班でいつも一緒に登校しているそうだ。
男の子は今日は修学旅行で不在。
彼女は当日、目の前で蹴られるのを見たらしい。
写真の坂道の先は栖吉川にかかる北園橋だが、
彼女によると自転車の男は前方からやってきて、
ちょうど下の写真の位置あたりですれ違いざまにランドセルを蹴りつけたという。
どうやら追い越しざまではなく、すれ違いざまに蹴られたようだ。
自転車の男は普段からよく見る人だったかと聞くと、
「そうでもない。よく分からない。」という答え。
いつもこの辺を通っている者ではないのだろうか。
通学途中、足を止め取材に応じてくれた彼女を「気をつけていってらっしゃい」と見送り、
その後、蹴られた男の子のおじいちゃんとお母さんにお会いし、話を聞くことが出来た。
それらの話を総合すると、男の子は蹴られた後そのまま登校し、そのことは忘れていたという。
ところが蹴られる現場を見ていた通りがかりの市民から学校や警察に連絡が入り、
学校からの問い合わせで本人に尋ねたところ「そういえばそうだった。」と本人から聞いたのだそうだ。
本人からではなく、周りの市民からの通報。
大人の「見守る目」が発揮されていたのである。
これは評価すべきことだと感心した。
また、その後(6/12朝)には、修学旅行のためお父さんが男の子をクルマで学校に送っていく途中、
自転車ではなく徒歩で立っている犯人らしき男を見たという。
男の子が車内から「あの男だ!」と指摘したそうだ。
やはり、いつもこの周辺をうろついている可能性がある。
体格が比較的大きく、一見すると普通の人とは違う感じの印象で、
ただ歩道に立って行き交うクルマをじ~っと見ていたという。
学校の時間があったので、そのときはそのまま通り過ぎたが、
ハッキリ見たので「もう一度会えば必ず分かる。」と男の子もお父さんも言っているそうだ。
このことは家族から新町交番に連絡してあるそうで、
警察でも、しばらくの間パトロールを強化する方針という。
東京・秋葉原での無差別殺傷事件の直後なだけに、どうしても神経質にならずにはいられない。
市民の「見守る目」を発揮し、犯人が二度と暴行を繰り返せないようにしなければならないと思う。