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「5/18児童縛られる」事件について~その1

5月18日(日)の夕方、一人で公園にいた小学校高学年児童が、ビニールのようなひもで、公園の遊具の支柱に縛り付けられる事件があった。

男児は「助けてー」と声を発したが、犯人によって口を押さえられたという。
先日愛知で起きた女子高生殺人事件では、鼻と口をビニールテープで7重にもグルグル巻きにされていたということだが、今回の事件でも、もしも同じようなことをされていたら、児童は窒息状態になっていたかもしれない。
そう考えれば悪質で重大な事件だ。

「押さえつけられ縛られ」ほどに接触を受けたにもかかわらず、犯人の年齢も性別も分らなかったということなので、おそらく子どもはよほど恐ろしい思いをして、犯人の顔を確認するどころではなかったのだろうと考えられる。

情報元から情報提供を受け、一斉配信した後、早速現場に足を運んでみた。

現場に行ってまず感じたことは、「偶然に通りかかるような場所ではない」ということだ。
地図を見ただけだと、車でもさほど不便なく移動可能な感じを受けるが、実際に行ってみると、現場から川沿いの道に入るところは細い砂利道で、渋滞回避のための抜け道的に使われているような道ではないことが分かる。
一般の通行で通りかかる場所ではないと断言しても良いと思う。


↑これが神社への入口だ。
入口は、家と家の間にあり、決して広くなく、目立ちにくい。
地図を頼りに現場を探し探ししながら行った私でしたが、この入口の前まで来て初めて気がついたというほど分かりにくかった。
ただ、それにしても、こんなに家がすぐそばにあるのは意外だ。
犯行時間帯の夕方5時半頃は、今の季節なら、まったく暗くない。
情報によれば、児童は、たまたま落ちていた金具のような物でビニールひもを切って逃げ出したということだったが、これほど家が近くにあるのなら、なぜその家人たちは気が付かなかったのだろうか?
そんな疑問を感じつつ、境内の中に入ってみることにした。


↑境内のど真中に、相当な樹齢と思われる大きくて立派な樹木があった。
緑の葉が生い茂るこの樹木は、真夏の暑い時期には、涼しい木陰を与えてくれるのだろうが、同時に、大きな死角を作り出している。


↑写真中央にあるブランコ。
児童が縛りつけられた問題のブランコだ。
神社の社と、物置と思われる小さな小屋に囲まれたスペースにある。

児童とは言え、小学校高学年ともなれば、それなりに力はある。
だから、抵抗する児童をブランコの支柱に縛り付けるという作業は、決して簡単ではない。
しかし、この犯人は、それを悠然(!?)とやり遂げている。
ここに、やはり死角の存在が大きな力を貸していたのだろうと推測される。


↑児童が縛りつけられたブランコの支柱は、全体が赤茶色に錆びていて、地面に対して垂直ではなく、写真のように斜めに立てられている。
人を縛りつけようと思ったら、地面に対して斜めに立っている支柱より、垂直に立っている支柱のほうが縛り付けやすいはずだ。
他になかった訳ではない。ちゃんとすぐ近くに、支柱が地面に対して垂直に立っている遊具が二つもあるのだ。にもかかわらず、わざわざ縛り付けにくそうなブランコを選んだのは何故か?
答えは一つしかないと思う。「外部から見られにくい」からだ。
死角の存在が犯行に大きな影響を与えていると考えて間違いなさそうだ。

それにしても…ブランコのすぐそばに水色の外壁の家がある。
この家の人は、犯行に気がつかなかったのだろうか?
最近の家は窓が二重サッシになっているところが多いので、外部からの音を相応に遮断してしまうだろうが、それにしてもこれほどの近距離ならば、いくら窓を閉め切っていても声が聞こえなかったということはないだろうに…。
最初は犯人に口を押さえられ声を出せなかった。
そして、縛られている最中は恐ろしさのあまり声を出せなかった、、、としても、
犯人が立ち去った後は大声で助けを呼ぶチャンスがいくらでもあったはずだ。

今回の事件では、児童が大声を出したのに、近所の家人が気がつかなかったのではなく、
もしかすると、子どもの体の状態が声も出せないような状態になっていたのかもしれない。

普通の状態であれば、誰だって、大声を出そうと思えば出せる。
しかし、極度に恐怖の状態になった時にはどうなのだろうか!?
「腰が抜ける」のと同じことで、腹に力が入らず、大声を出そうにも出せないような状態だった!?ということも十分に考えられる。
特に、外で遊ぶことの少なくなった最近の子ども達は、大声を出す機会も少なくなっているように思う。
だから、恐怖に直面しても大声が出せるように、普段から子供たちに訓練させておく必要がありそうだ。

現場検証[その1] はこの辺で。
明日投稿の[その2]に続く。

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2008年05月21日 07:14に投稿されたエントリーのページです。

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