表題の事件現場に行ってみて感じたこと その2
これだけの事件が起こっているのに、近所の人が立ち話している訳でもなく、ひっそりしている。
想像していたのと何か違うな~。
現場には数人の大人たちがいて、話し合いなどが行われているのかと想像していたのだが、さに非ず、現場は人っ子一人いない静寂だった。
事件直後だから、子どもが一人もいないのは当たり前だとしても、大人も一人もいないとは…?
警察が現場検証した感じでもないし、おかしいなー。
もしかして、現場は別の神社なのか!?
そんな不安を感じ始めたころに、ちょうど赤ちゃんを抱っこした女性が通りかかったので、声を掛けてみた。
私:「あのー、子どもがブランコの支柱に縛りつけられた事件が起こった場所って、ここですか?」
女性:「えっーーー、ホントですかー?そんなことあったんですか?」
私:「お住まいはご近所ですか?」
女性:「すぐそこです。だけど、そんな話知りませんけど…」
(やはり場所を間違えたのか…!? だんだん不安になってきた。)
私:「北山1丁目の神社境内って聞いたのですが、1丁目に他に神社はありますか?」
女性:「いいえ、ありませんけど」
(どうやら、場所はここで間違っていはいないが、事件のことがまったく何も伝わっていないようだ。)
私が不審者情報の配信を始めて以来、この事件はもっとも悪質と言ってもよいほどの内容なのに、事件翌日のこの段階で周辺住民にはほとんど伝わっていないこの実態。これで良いのだろうか!?
などと思いながらも、現場は間違っていないということは確認できたので、取りあえず現場の写真を撮り始めた。
すると今度は、年輩の女性が一人現われて、ケータイで写真を撮っている私のことを、何やらいぶかしげな様子で見ているので、思い切って、この女性にも聞いてみた。
私:「子どもが縛りつけられたブランコって、このブランコのことですよね!?」
女性:「うん、そうらしいけど…」「たった今、ウチのママさん(←息子さんのお嫁さんのこと)にメールが届いて大騒ぎしていたんで、来てみたんだけれど…ところで、あなたは誰?」
(どうやら、この女性、、、自分の家のすぐ近所で事件があったことを、住民安全のメールで知り、急いで現場に来てみたところ、写真を撮っている男がいたので、不審者ではないかと思ったらしい)
私:「はい、私は、そのメールを送信した張本人で、NPOの人間です。」
最初は、私が何を言っているのか? NPOって何なのか? よく分かっていないご様子でしたが、
どうやら怪しい人間ではないということが分かってもらえたらしく、
「立ち話もなんだから、まーお茶でも飲んで行きなさい」ということに相成り、この方のお宅に図々しくお邪魔させていただくことになった。
それにしても…この女性も、結局、私が発信したメールで事件を知ったのか!?
地域では、まだ何の話題にもなっていないようだ。
それで良いのだろうか?
この女性から聞かせていただいた話の中から抜粋します。
・現場となった神社境内では、いつも子ども達が遊んでいる訳ではなく、その日たまたま数人の子ども達が遊んでいた。
「めずらしく、神社で遊んでいる子ども達がいるなー」と思っていたのだが、まさかその後にそんな事件が起こっていたなどとは、メールが届くまでまったく知らなかった。
・この地域の近所付き合いは特別悪くもないし良くもない、普通だ。
・どちらかというと、他の土地から越してきた人が多いかもしれない。
「その1」の中で述べたように、現場は、他の場所へ行く通り道となり、通りすがりの人がたくさんいるような場所では決してない。
そして、この女性のお話によれば、この神社は子ども達が頻繁に遊んでいるような場所ではないということだ。
だとすれば、、、最初から犯人がこの神社にターゲットを絞っていたとは思いにくい。
いったいどういう人物なのだろうか?
なお、後から聞いた話だが、私が帰った少し後に、警察の鑑識と思われる人が数名と、カメラを持っているマスコミらしき人が数名現れたらしい。
ということは、
私は、警察やマスコミの人間より、誰よりも早く現場を訪れたということになる。
これも、これで良いのだろうか?
たくさんの疑問が生じた今回の事件だった。