桜の下のベンチに腰掛け、前方を見ると、
目線とさほど変わらない高さに満々の水をたたえ流れる信濃川。
川の対岸にも桜。
そして桜の前には、数隻のボート。
桜の後ろを回りこむように走る電車。
なんて素敵な光景だろう。
娘が白血病でがんセンター病院に入院して以来、仕事でも新潟市にご縁ができて、
昨年まで、なんだかんだで5年間くらい毎日のように通っていた新潟。
桜咲くこの時期になれば、毎日のように眺めていた桜だったが、こんな素晴らしい景色があったとは…。
いや、そうじゃない。
素晴らしい景色は確かにここにあったのに、私がそれに気がつかなっただけなんだ。
私の心が感じなかっただけなんだ。
いま、こんな風に感じられるようになったということは、
いろいろあったけど、これで良かったということなのかなぁー。