勉強会で、自閉症親の会の代表・渡邉由美さんのお話を聴いた。
自閉症の原因は、まだはっきりわかっていません。しかし、脳に何らかの器質的、機能的な障がいがあり、それが原因で自閉症という障がいをもたらしていると推定されている。
一口に自閉症と言っても、症状は人それぞれ違う。
自閉症は知的障がいを併せ持っている場合が多い。
下の図は《自閉症と知的障がいの関係》
IQ70を境に上下に分けられていて、下半分には「療育手帳」や「障害手帳」があって何らかの支援を受けやすい環境にあるが、上半分、殊に右側の、知的な障がいは軽いが自閉症の度合いは重い「高機能自閉症」と言われる人たちは、「○○手帳」というものがなく、一般健常者と同じ扱いとなっているのだそうで、厳しい環境に置かれているというお話があった。
自閉症はコミュニケーションの障がいである。
コミュニケーションがうまくできない。
・自分の要求が伝わらない。
・相手の言っていることがわからない。
・自分が何を要求されているかが分からない。
・欲しいものや、やりたいことがあるのにうあまく伝わらない。
そして、
【いつも不安な状態で強いストレスにさらされている】
「問題行動」は不安やストレスが原因
周囲の状況や自分の役割がうまく理解できていない自閉症の人にとって、自分の置かれている状況がめまぐるしく変わることや、新しい局面に遭遇することは、とても不安でストレスが強くなることである。
自閉症の特徴として、
「聴覚情報の処理がうまくできない」ということが挙げられる。音声や言葉を扱いにくい。何を言われているのか理解できないのである。
一方、視覚的な情報の取り込みは非常に良好と言われている。
言葉を目で見てわかること、写真や絵に置き換えて伝えることが有効である。
私の娘は小学校の障がい児教室に入っていて、そこには自閉症の子がたくさんいる。
だから、他の人たちと比べれば、「自閉症」というものをずっと身近に感じていたのだが、それでも、まだまだ知らないことが沢山あった。
自閉症のことを知ってもらう場をもっともっと作っていく必要性があると感じた。
そして、自閉症はじめ様々な障がいを持った子たちが、社会から自然に受け入れられる世の中にしていきたい。