あなたは自分のお子さんに、体を使った遊びを十分させていますか?
子どもに体を使った遊びをさせることってとても大切。そういった遊びが不足すると、脳の発達に悪影響を及ぼすというのです。
そこで今回は、文部科学省の作成した幼児期運動指針ガイドブックを参考に、子どもの脳の発達と体を使った遊びの関係をまとめてお伝えしましょう。
■1日60分以上体を使った遊びをさせないと脳の発達に悪影響も
そもそも皆さんは、1日何分くらい、お子さんに体を使わせて遊ばせていますか?
日本を含めた各国の指針では、1日60分以上という時間が目安になっていますが、文部科学省の調査によると、1日60分以上に達していない子どもの割合は、なんと4割にも及ぶとか。
体を使った遊びには、さまざまな動きが含まれており、脳の発達に極めていい影響を与えてくれるということなので、不足している子どもは要注意です。
2011年の日本学術会議でも、「すばやい方向転換などの敏捷な身のこなしや状況判断・作戦などの思考判断を要する全身運動は、脳の運動制御機能や知的機能の発達促進に有効であると考えられる」と発表されています。
例えばボール投げの遊びをすると、ボールの動きやスピード、角度に合わせて、空間を把握しながら体をタイミング良く動かす必要が出てきます。そうした身のこなしが、脳の発達に極めて前向きな働きをもたらしてくれるのですね。
■体を使った遊びがクリエイティブな脳を養う
体を使った遊びは、クリエイティブな脳を養うともいわれています。思い起こしてみても、子ども時代には遊びながらさまざまなゲームやルールを作って楽しんでいましたよね?
遊びのルールを変えたり、新しい遊びを作ったりする時間は、脳のクリエイティブな部分を発達させるといいます。
こうした脳の発達は、いわゆる学力の向上に直結するとは限らないみたいですが、「あらゆる面で子どもの脳を育てたい」という場合は、体を使った遊びを1日60分以上、思う存分させてあげるといいのですね。
以上、日々の体を使った遊びが不足すると、子どもの脳の健全な発達に悪影響があるという話をお伝えしましたが、いかがでしたか?
平日に子どもを保育園や幼稚園に預けている人は、土日に自分たちで体を使った遊びの場を提供してあげるなど、何かしらの工夫ができるといいですよね。
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