高齢者だけでなく「若年性」と言われるように世代を問わずなってしまう認知症。その要因の一つにスイーツの食べ過ぎがあることが分かってきた。いったいなぜなのか。『アルツハイマー病が劇的に改善した!』の和訳監修をした順天堂大学大学院の白澤卓二教授が答える。
ケーキやドーナツには“甘い罠”が隠されている。焼き菓子やパンをおいしくするために使用されるショートニングには数%から十数%のトランス脂肪酸が含まれ、問題視されている。
「トランス脂肪酸だけでなく、ふわふわドーナツや焼き菓子を作るときに“粉をまとめる”役のグルテンは脳で炎症を起こし、認知症につながることがわかってきました」(白澤教授)
グルテンに含まれるある種のペプチドには、麻薬的要素があることも動物実験で判明している。スナック菓子や焼き菓子を食べ続けて肥満や高血糖になり、揚げ句に認知症へ――という負の連鎖も起きかねない。
※週刊朝日 2015年5月22日号
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150515-00000008-sasahi-life