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ライブやイヤホンでも耳が聞こえなくなるかも!身近にひそむ「難聴」の基礎知識

20〜30代の女性や、ライブによく行く女性の間で最近増えている「難聴」。自分とは関係のない症状のように思えても、実は老若男女だれでもなりうるものなのです。

というのも、実は「耳」はかなりデリケートな器官なのです。くわえて、聴力は一度失ってしまうとなかなか回復が難しく、それを知らずに耳へ負担をかけ続けていると、ある日とつぜん「耳が聞こえなくなってしまった!」…なんてことになるかもしれません。

大切な聴力を失わないためにも、身近にひそむ難聴の症状・原因・対処と予防についてしっかり把握しておきましょう!

身近にひそむ難聴のこわさ

身近にひそむ難聴には2種類あります。それぞれ

  • ストレスが原因の「低音難聴」
  • ライブなどの大きな音が原因の「騒音性難聴」

と呼ばれている難聴です。

「ここ最近ずっと耳鳴りが続いている」「音が聞こえづらい」「耳が詰まったような感じがする」……などといった症状に心当たりがある方は、上記のような難聴の初期症状かもしれません。

次項から、身近にひそむこれら2種類の難聴について詳しくご紹介します!

ストレスからくる「低音難聴」とは

不規則な生活やストレスが原因とされている低音難聴は、正式には「急性低音障害型感音難聴(急性低音難聴)」と呼ばれ、20〜30代の女性がかかることが多いとされています。

症状

低音難聴の症状には、主に以下のものがあります。

  • 「ゴー」といった低音の耳鳴りがする
  • 低い音が聞こえにくい
  • 耳が詰まったような感じがする(耳閉感)

これらの症状が続いている方は、低音難聴の可能性があります。

低音難聴は他の難聴と比べ症状は軽めですが、きちんとした治療をせずにいると再発を繰り返します。また、なかには激しいめまいと耳鳴り・難聴・耳閉感の症状を引き起こす「メニエール病」につながるケースもあるため、なるべく早めの耳鼻科受診をおすすめします!

原因

低音難聴の原因については諸説ありますが、以下の4つが主な原因とされています。

  • 過労
  • 睡眠不足
  • 疲労
  • 家庭・職場でのストレス

こうした原因から、耳の中にある蝸牛(かぎゅう)という器官でリンパ液が過剰に分泌されると、リンパ管が膨らんでいきます。これにより伝わってくる音波の振動が少なくなることで、低音が聞き取りづらくなる「低音難聴」を引き起こすとされています。

女性ホルモンや自律神経のバランスが乱れがちな若い女性に、この低音難聴が多く見られるそうです。

対策と予防

低音難聴の対策は、ズバリ「規則正しい生活」!睡眠や食事をしっかりとり、またストレスも適宜解消できると理想的です。

そもそも低音難聴の原因はストレスや乱れた生活にあります。それらを改善することで症状も快方に向かうことが多いようです。

また、適度な運動やストレッチをして体をほぐしたり、リンパの通り道である首や肩を冷やさずにあたためることも効果があるとされています。ただし低音難聴の症状が出ている場合の運動は、お医者さんと相談のうえ行ってください。

ライブやクラブに注意!「騒音性難聴」とは

ライブやクラブなどで、耳が大きな音に晒されつづけたことにより、聴力の低下が引き起こされる場合もあります。こうした症状を「騒音性難聴」と呼びます。

症状

ライブが終わったあとやクラブから出てきたあとなんかは、耳のなかに音がこもっているように聞こえたり、音が聞こえづらくなったりするのが普通ですよね。ですが、それがライブの翌日以降もずっと続くようであれば、注意が必要です。

また、以下のような症状が続いている場合も騒音性難聴を疑う必要があります。

  • 耳鳴り
  • 低音が聞き取りづらくなる
  • 聴力が低下し、低音以外の音も聞き取れなくなる

初期にはただの耳鳴りであっても、症状が進むにつれて低音が聞こえにくくなります。それが発展するとさらなる聴力の低下に繋がり、やがて日常会話の周波数帯域まで聞き取りづらくなってしまいます。

原因

ロックのライブやコンサート、爆発音などの大きな音により突如起こる難聴を「音響外傷」といいます。これは耳の中の有毛細胞が傷つくことで感音難聴が起こっている状態で、時間がたつにつれて有毛細胞が修復されていき、やがて元に戻ります。

このように、音響外傷は基本的に一過性のためそこまで心配はいりませんが、強大音を聞いたときに耳に痛みを感じたり、ライブの翌日以降にも耳鳴りなどの症状が続いているのであれば、騒音性難聴の可能性が高いといえます。

騒音性難聴は、音響外傷とは違って自然に治ることがありません。そのため、騒音性難聴の可能性を感じた場合はすみやかに耳鼻科へ受診しにいくことをおすすめします。

また、工事現場やライブ会場などで常に大きな音にさらされる職業の人も騒音性難聴になりやすく、そうしたケースは「職業性難聴」とも呼ばれます。

イヤホンやヘッドホンで大音量で長時間音楽を聞き続けることで少しずつダメージが蓄積され騒音性難聴となることもあり、これは「ヘッドホン難聴」と呼ばれています。

対策と予防

少しでも騒音性難聴の疑いを感じたら、なるべく早く耳鼻科を受診しましょう。症状は進行性で、発症から一週間を過ぎてしまうと聴力を失ってしまう可能性もあります。

また騒音性難聴は慢性の難聴であり、現在の医療では有効な治療手段はありません。聴力の低下を食い止めるためにも、すばやい対処が必要なんですね。

対策としては、

  • 遮音性の耳栓を使用する
  • なるべく強大音を聞かない
  • 大きめの聞くときはときおり耳を休ませる

などの行為が挙げられます。これらの対策から、難聴の進行を少しでも避けるように気をつけましょう。また定期的な聴力検査で、難聴の進行を確かめることも大切です。

また、騒音性難聴の予防としては

  • ライブに行くときはライブ用の耳栓をつける
  • ライブではなるべくスピーカーから離れる
  • ヘッドホン・イヤホンでも音を上げすぎない
  • 体調が悪いときは無理に音楽を聞かない

などに気をつけ、耳に大きな負担をかけないようにすることが第一です!

デリケートな耳を大切に!

耳は意外とデリケートな器官です。たいせつな聴力を失わないためにも規則正しい生活を心がけ、また耳に負担を駆けすぎないようにつとめたいですね。

(image by PresenPic 1 2 3 4 5

https://nanapi.jp/121943

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