子どもが食べ物やおもちゃをのどにつめてしまう事故が後を絶ちません。
●のどにつめるとどうなるか?
毎年、50名近くの子どもたちが命を落としています。
助かったとしても、気管の奥に詰まって、全身麻酔下で取り出さなくてはいけません。
特に3歳以下のお子さんが多く、全体の85%を占めています。また、つめたものの約7割は食べ物でした。
●どんなものがつまりやすい?
0~3歳では主にピーナッツや節分の豆や枝豆などの豆類、プチトマト、ぶどう、あめ玉などです。
口に入るサイズのものは何でも事故の原因となります。
4歳以上では、歯の詰め物や小さいおもちゃなど食べ物以外のものが多くなります。
●予防するためには:その1
小さい子どもにはピーナッツなどのナッツ類や豆類は与えないでください。家族が自宅で食べている時にも充分に気をつけてください。子どもは目の前にあるものも食べてしまいます。
小さいもの(おもちゃなど)を子どもの身の周りに置かないで下さい。どのくらいの大きさのものがつまるかを調べるのに、誤飲チェッカーが便利です。身近なものではトイレットペーパーの芯が目安となり、母子手帳でも確認できます。
●予防するためには:その2
食事やおやつは座って食べる習慣をつけましょう。食べ物やおもちゃを口にいれたままで、横になる、歩く・走る・飛び跳ねる、ふざけて大笑いする・くすぐるなどは危険な行為です。
事故を予防するためには、家族全員の協力が必要です。
●のどや気管につまった時の症状は?
最も強い症状は、突然息ができなくなります。
次に強い症状は、急に咳き込んだり息が苦しそうになり、弱々しい咳しかできず、泣き声もか細くなります。
→ 救急対応が必要です。
それほど強い症状ではありませんが、急に咳き込んだ後に、咳が続いたり、息をするとのどや胸からゼーゼーやヒューヒューという音が聞こえるようになります。
→ 医療機関を受診して下さい。
(監修/日本外来小児科学会 リーフレット検討会)
http://news.goo.ne.jp/article/mamatenna/life/mamatenna-20150209104030144.html