バレンタイン目前! 街でチョコレートを見かける機会が多い季節ですが、実は同じチョコレートでも、健康に良いものもあれば、悪いものも存在することをご存じですか? それを見極めるには、“チョコレートが何からできているのか?”ということを知らないといけません。
そこで、チェックすべきポイントが、“裏面のラベル”!
そこで今回は、チョコレートファクトリーオッツの瀧倉修さんに、裏面ラベルから“体に悪いチョコレート”を見極める方法を教えていただきました!
■“種類別名称”で見抜く!
瀧倉さんによると、「チョコレートの製品には、チョコレート、準チョコレート、チョコレート菓子、準チョコレート菓子などがあります。“準”と記載されているものは、カカオ分が20%以下であるため、なるべく、チョコレート、チョコレート菓子と記載されている商品を選ぶ方が良いでしょう」とのこと。
なるほど、種類別名称を見れば、カカオ分がどれくらい含まれているのかわかるのですね。
■“原材料名”で見抜く!
「“原材料名”もチェックすべきポイントです。
純粋なチョコレート製品は、賞味期限が3カ月以上あるものも多いです。なぜこんなに日持ちするのでしょうか? その秘訣は、カカオに含まれる油脂分であるココアバターの特殊な性質にあります」
チョコレートの原材料は、“カカオ”と“砂糖”、これが大原則だそうです。手にとったチョコレート菓子の原材料名の上位項目に注目してみてください。
以下は参考までに。
(1)カカオ70%チョコ(カカオマス、砂糖、カカオバター、乳化剤、香料)
(2)ミルクチョコ(砂糖、全粉乳、カカオバター、カカオマス、乳化剤、香料)
(3)生チョコレート(生クリーム、チョコレート、水あめ……)
(4)チョコレート菓子(砂糖、植物油脂、カカオバター、その他……)
カカオ分が高いかどうか見極めるのに、役立ちそうですね。
■“添加物”で見抜く!
瀧倉さんは、添加物にも目を向けることが必要だといいます。
「一般的な植物油脂を使用したチョコレートは、時間の経過と共に、香りや色が変化し、有害な成分が産生され、劣化が起こり易い傾向にあります。それを防ぐため酸化防止剤を添加しているのですが、“本物のチョコレート”には酸化防止剤は必要ありません。
添加物を加える目的は、“消費期限を延ばす”、“食感や風味などを改善する”ことです。どちらかといえば消費者のためというよりも販売上の都合なのですね。
カカオ原材料はとくにコストが高く、色々な加工をしながらチョコレートを謳う商品が沢山溢れているのも現実です。香料については、原材料がしっかりしていれば、改善のため問題無いと考えられますが、もしも香料が主役の商品と感じたらば、絶対に遠慮しましょう」
■“内容量”で見抜く!
「純粋なチョコほどカカオ油脂分が多くなると空気を含まないため、体積は小さく重量比率は重くなります。チョコレート菓子商品の宿命として、カカオ原材料(カカオマス、カカオバター、乳成分、砂糖など)の使用割合が多くなるほどに、形状は小さく濃厚になります」
もしも類似している商品で迷う場合には、内容量の部分で“数量表記”よりも“重量表記”を意識して選びましょう。
そして、良質のチョコレートは必ずしも個包装の必要はないうえに、涼しい場所であれば原則として比較的長く品質保持が可能です。
いかがでしたでしょうか? これらはあくまで原則としてのお話ですが、好みはあれども、カカオ分の割合の高さを最優先したほうが良いようです。そして、なるべく砂糖控えめのものをセレクトすることをおすすめします。
これからチョコレートを見かけたら“カカオ”がどのくらい含まれているのか、裏面ラベルから読み取って選ぶように心がけてみてはいかがでしょうか。そうして食べ比べることで、本当に心から満足感を得られるチョコレートとの出会いがあることでしょう。
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