20~30代、減少続く
少子高齢化が進んだ2027年に輸血用血液製剤の必要量を満たすには、約85万人分の献血が足りないとする試算を日本赤十字社がまとめ、2日の厚生労働省の専門家会議で公表した。
10年に初めて行った試算を最新のデータに基づき見直した。
日赤によると、07年時点の献血者は、ピーク時の1985年に比べ376万人減の494万人にまで落ち込んだが、啓発活動などで、13年に521万人と持ち直した。
10年の試算では、27年に約101万人分の献血が不足するとしていたが、直近の年代別の献血率や人口推計などを基に改めて計算したところ、85万人分と不足の幅は縮小した。
若年層の献血率は減少が続いており、13年で20歳代が7・4%、30歳代が6・9%となっている。
厚労省は、20年度までの中期目標として、献血率向上や企業・団体の集団献血を増やす働きかけなどを強化する方針だ。
(2014年12月3日 読売新聞)
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