帝国データバンク新潟支店などは、食品メーカー「きむら食品」（燕市）が１１日、新潟地裁に民事再生法の適用を申請したと明らかにした。負債額は４９億３３５７万円。今年最大の負債額とみられる。
同社は昭和２６年に創業し、餅や米飯を生産。「うさぎもち」のブランドで業容を拡大し、平成１７年６月期には約８０億円の売り上げ高があった。だが、消費者の嗜好（しこう）の変化や価格競争の激化から売り上げが落ち込み、昨年３月期の売り上げ高は約５７億３７００万円、当期利益は９９万円に落ち込んでいた。
また、越後製菓から切り餅をきれいに焼く特許の侵害で損害賠償請求訴訟を起されたり、過去の不適正経理が発覚したりしたことで、信用不安から資金繰りが悪化していた。
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