マウスピースを用いた治療が、アトピー性皮膚炎や認知症、ノイローゼなどにも効果があるとした表示は根拠がないとして、消費者庁は4日、歯科診療所を運営する医療法人社団バイオファミリー(東京都渋谷区)に対し、景品表示法違反(優良誤認)で再発防止を求める措置命令を出した。
消費者庁によると、バイオファミリーは独自に開発した「バイオプレート」と称するマウスピースを歯に装着する、あごの矯正治療を東京、大阪で実施。昨年7月~今年2月にホームページで「下あごのずれから生じる150もの慢性疾患を治療する治療方法」「ヘルニア、不眠症からも解放される」などと表示したが、同庁の調査では、表示された効果を裏付ける資料やデータを確認できなかった。
昨年7月までの1年間で、この治療による売り上げは約2億円。同社は「命令を真摯しんしに受け止め、今後の信頼回復、再発防止に努める」とのコメントを出した。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/medical/20140704-567-OYT1T50115.html