日常生活において私たちの身近にある塩、有機農産物、水。これらはそれぞれ、身体に良いものとそうでないものがあるかもしれません。ここでは、私たちが毎日とり入れるであろう塩、有機農産物、水について、お話しします。
前回は白砂糖や乳製品についてお伝えしましたが、それに並んで「白い麻薬」と呼ばれているのが精製塩です。
インターネット上には精製塩が良いとか自然塩が良い、自然塩に含まれているニガリが健康を害するなど、色んな記事が書かれ何が本当に良いのか分からなくなりますね。
塩は海水から作られますが、海水に含まれているミネラルは赤ちゃんがお母さんのお腹の中で育つ羊水とほぼ同じミネラルが含まれています。これは、生物が誕生した源が海から発生したことに関係があるのではないでしょうか?
精製塩は、とことん生成された99.9%の塩化ナトリウムです。これは、自然界に存在しない食品添加物です。
自然塩でも一番良いとされている天日のみで1年位かけて作る完全天日塩は、精製塩と違い口にすると甘く感じられ、おにぎりにつけて食べると格別に美味しいですよ。
塩分は身体に必ず必要であるからこそ、健康を害する可能性のあるものは避けられた方が良いと思います。
有機農産物について
「有機農産物=無農薬」と思っている方は、多くおられるのではないでしょうか?
有機農産物というのは農薬も化学肥料も使用してはいけないという前提がありますが、農林水産省では有機でも21種類の化学合成の農薬・化学肥料・土壌改良資材を条件付きで認めています。しかも農薬を使用した場合でも、残留農薬を調べることも必要ありません。
実際に、これらの農薬や化学肥料を使用して作られた有機農産物が少なくありません。つまり有機農産物には有機無農薬と有機低農薬の2種類があるのですが、表示義務がないため、消費者には見分けがつきません。農薬を使用しているかどうかは、生産者に聞くしか方法がありません。
有機農産物は安全と思っておられる方は多くおられますが、有機だからと言って無農薬とは限らないのです。安全を求めて購入される場合、有機ではなく無農薬と表示しているものを選んで購入されることをオススメします。
本当に身体に良い水とは?
最近テレビやニュースではあまり報道されなくなりましたが、酸性雨は人間の健康に与える影響が大きいです。
長年に渡り水の研究もしてきましたが、現在の日本でとれる湧水は昔とは違い酸性雨の影響で人体にも影響を及ぼしかねません。酸性雨で汚染された飲料水を使って料理をしたり、直接その飲料水を飲んでいるのが現状です。水道水も塩素で消毒され、人体に良いとは言えません。
ご家庭で使用されている浄水器にしても、一般に販売されている浄水器では塩素は取り除けますが、逆浸透膜浄水器を使用しない限り硝酸(しょうさん)性窒素などの化学物質は取り除けません。硝酸性窒素はほとんどの水道水で検出されるのが現状です。
またコンビニなどでペットボトルに入った水が販売されていますが、本州でとれる湧水は酸性雨の影響で飲料水にするには問題があると思います。
健康食品や健康飲料にやたらとお金をかける方がいらっしゃいますが、その前に…腸内環境を整え毒を体内に取り込まないことの方が大切ではないでしょうか?そのためには人体に必要な水や塩、毎日とる食材などをより安全性の高い物を選ぶことが健康体へ導き、病気やアトピーの改善にも繋がります。