糖尿病で治療中の患者のうち、1年間で約1割が医療機関への通院を中断しているという調査を厚生労働省研究班がまとめ、24日、大阪市で開かれた日本糖尿病学会で発表した。
糖尿病では患者が自己判断で治療を中断することが問題になっているが、研究班では全国規模の実態が明らかになったのは初めてではないかとしている。
研究班は2009年10月~10年9月末、東京都板橋区や大阪市など全国11地域にある診療所で治療を受けている2200人に同意を得た上で調査を実施。954人には、積極的に受診を呼びかけたり食事と運動の指導を行ったりしたが、残りの1246人には特別な対応はせず、通常通りの診療を行った。
その結果、通常通りの診療を受けた患者の8%が2か月以上、医療機関への受診を中断した。受診の呼びかけや指導をした患者の中断者は3%にとどまった。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20140524-567-OYT1T50217.html