知らぬ間に忍び寄る糖尿病。予防するための最新情報を伝える。家でゴロゴロすることが多い人、朝は食べず夜はドカ食い、若いときのズボンがきつくなった人は要注意。
1.糖尿病になりやすい人
糖尿病は、高血糖によって「血管」が障害されるため、病気が進行すると、体内のさまざまな部位に「合併症」が起きる恐れがあります。なかでも、細い血管が多い神経、目、腎臓が障害されやすく、3大合併症といわれています。また、血糖値が高いと、太い血管に動脈硬化を起こしやすいことも知られています。
糖尿病を発症しやすいのは、「家でゴロゴロすることが多い」すなわち運動不足の人、「朝は食べず、夜は“ドカ食い”」というように良くない食事習慣の人、「若いときのズボンがきつくなった」という肥満傾向の人、とされています。そのほか、「家族に糖尿病の人がいる」「妊娠中に糖尿病になった」「糖尿病予備群(空腹時の血糖値が100~125mg/dL)」の人も注意が必要です。
2.運動・食事・減量で糖尿病を予防
最近の研究から、「週に150分運動する」「腹八分目」「肥満のある人は3か月で3kg減量する」ことを目標に実践すると、糖尿病になるリスクがほぼ半減することがわかってきました。運動の種類は、軽く汗をかく程度のウオーキングのほか、好きなスポーツをする、筋力トレーニングなどがよいでしょう。食事では、肥満の人の場合、摂取エネルギーを1日200kcal程度減らすことが、糖尿病の予防につながることがわかっています。減量は、目標を決めて3か月と期間を区切ることで成功率が高まります。
NHK「きょうの健康」2014年4月1日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140401-h-001.html