[ カテゴリー:医療, 子育て ]

気になる子どもの発達障害「その原因は?」

現在、発達障害と思われる子どもは、全国で約6.5%。「広汎性発達障害」「注意欠陥多動性障害」「学習障害」の大きく3つのタイプがある。その原因、特徴について紹介。

1.発達障害とは
発達障害がある子どもには、“周囲になじめない”“じっと座っていることができない”“読み書きが苦手”などの特徴的な行動が見られます。一般的な「病気」とは異なり、個性や性格に近いものと捉えられていますが、特徴的な行動の程度が強かったり、そのために本人が困難を感じて、日常生活に支障をきたしている場合に発達障害と診断されます。
人間の脳には「見る」「聞く」「運動する」などの基本的な行動を司り、それらをコントロールして目的をもった行動を行う機能があります。しかし、発達障害はこうした機能の1つである実行機能(「自分の感情をコントロールする」「物事に集中する」「自分の行動を省みる」などの働き)や、他人の表情や視線から意図を理解する社会認知機能、文字を読んだり話したりする言語機能などがうまく働かず、状況にうまく対応することができません。親の育て方などが原因ではなく、発症には遺伝的素因が関係していることがわかっています。

2.発達障害のタイプ
広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)は、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群などに分けられ、いずれも社会性の障害があり、他人の意図を十分に理解することができないのが特徴です。特定のものへのこだわりも見られ、種類によっては言葉の遅れや知的障害を伴います。注意欠陥多動性障害(ADHD)の特徴は、注意力不足と落ち着きのなさや衝動的な行動です。「片づけができない」「集中できない」「授業中に立ち歩く」などの行動のために、学校などでの社会生活に困難が生じたりします。学習障害(LD)は、知的障害や社会性の障害はありませんが、文字の読み書きや計算が極端に苦手です。そのため“努力が足りない”などと誤解されることが少なくありません。

3.気になる行動がある場合
子どもに、発達障害が疑われる行動が見られた場合には、専門機関に相談することが勧められます。地方自治体の保健センターのほか、子育て支援センター、児童相談センター、児童発達支援センターなどに相談してください。確定診断のためには、小児神経科や児童精神科の受診が必要です。
発達障害は医学的に完治させることを目指すわけではありません。しかし、適切な支援を受けずにいると、子どもたちは社会生活での失敗を繰り返して自信を失ってしまうことが多く、自尊感情も育ちにくくなります。子どもの特徴的な行動に早く気づき、ぜひ早めに専門機関に相談することが勧められます。

NHK「きょうの健康」2014年3月24日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140324-h-001.html

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