米マイクロソフトがパソコン用基本ソフト「ウィンドウズXP」のサポートを9日で終了したことを受け、県内でも余波を広げている。廃棄パソコンが急増しリサイクル企業は休日返上で解体作業に追われる一方、買い替えで下取りを行う店舗は活況を示す。メーカーはサポート終了に対応しきれていない企業や官公庁からの注文で「特需」が続く。
IT製品の処分、再生を行う富士通東日本リサイクルセンター(伊達市)には3月、前年比約1.4倍の廃棄パソコンが運び込まれた。作業員は残業や休日出勤で処理作業に当たる。11日も東日本各地から約800台が運び込まれた。仙田光宏センター長(54)は「XPのサポート終了に加え、消費増税前の買い替えも影響した」と話し「新しいパソコンにデータを移してから古いものを処分する人が多い。今後さらに数が増えるだろう」と見込む。
郡山市のパソコン工房郡山店では、昨秋ごろからパソコンの買い取りや引き取り希望者が増加した。同店は新規購入者を対象に古いパソコンの下取りや無料引き取りを行っており、買い替え希望者が殺到、先月の売り上げは前年比約70%増を記録した。現在も多くの来店者でにぎわいを見せる。
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