東京電力は10日、柏崎刈羽原子力発電所(柏崎市、刈羽村)周辺にある断層の活動状況や地質構造を調査するため、ボーリング(掘削)調査を始めた。原子力規制委員会の指示を受けた追加調査の一環で、週内にも敷地内調査を始める。
この日、原発から北東約2キロにある水田の隅に掘削設備を設置。円筒状の「試料採取器」で直径6センチの棒状の土を抜き取った。最大60メートルまで掘り進める。
敷地内外で50~60カ所を掘削し、約20万年前までに堆積した地層「古安田層」以降に活動があるかを確かめる。トレンチ(試掘溝)を掘り地層を観察することも計画している。
東電は昨年9月、柏崎刈羽6、7号機の基準審査を申請。原発敷地内の断層は、活断層ではないと主張してきたが、規制委から追加調査の指示を受けた。
同原発の嶋田昌義副所長は「説明の信頼性を高めるためデータを拡充したい」と説明。調査期間は「3~6カ月を予定しているが、必要があれば追加調査する」と述べた。
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