3月上旬はスギ花粉の飛散量がピークに達する時期。花粉症の人にとって、つらい季節で、一日中、鼻水が止まらず、はなをかみ続けている人もいるのでは? そんなとき、お世話になるのがティッシュです。しっとりやわらかな肌触りの保湿ティッシュを使っている人も多いでしょう。保湿ティッシュはグリセリンなどの保湿剤を塗布することで空気中の水分を取り込み、しっとりとした肌触りを与えたものです。
最近は保湿ティッシュもさまざまな種類が出ています。そこで、高級なタイプ(高級保湿、1枚当たり約0・9円)、比較的安価なタイプ(汎用(はんよう)保湿、同約0・6円)、従来の非保湿タイプ(同約0・4円)を同じメーカーでそろえ、比べてみました。保湿ティッシュの特長であるしっとり感は水分率、やわらかさは剛軟度、滑らかさは平均摩擦係数で評価しました。
水分率は温湿度を一定に保った部屋にティッシュを一晩以上放置した後、105度で2時間乾燥し、どのくらい水分を含んでいたか算出しました。非保湿に比べ、高級保湿は1・5倍、汎用保湿は1・25倍程度水分を多く含んでいました。やはり、しっとり感は高級保湿が最もあるといえそうです。
剛軟度は45度の斜面を持つ水平台からティッシュを押し出し、斜面に接したときの長さで評価しました。やわらかいものほど押し出される長さが短くなります。高級保湿と汎用保湿は同程度、非保湿はこれらよりかたいという結果でした。やわらかさは保湿と非保湿で違いがあるといえそうです。
平均摩擦係数は3タイプで差がありませんでした。
今回の評価から、はなをかんだりメークをしたりと肌に使うなら、やはり保湿ティッシュが向いていそうです。はなをかむ機会が多いときには、よりしっとりとした肌触りの高級保湿タイプの方が肌のヒリヒリ感を抑えられるでしょう。(エフシージー総合研究所 美容科学研究室 www.fcg-r.co.jp)
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