生ですりおろして食べると喉ごしのよい山芋は疲れて食欲がない時にも食べやすい食材ですが、そんな山芋には疲労回復の作用があることはごぞんじでしたか?今回は山芋が疲労回復に効く理由についてご紹介します。
独特の粘り気があり、喉ごしがよい山芋はすりおろしたり、刻んで調味料と混ぜ合わせて食べるとごはんが進みますし、炒め物にして食べてもシャキシャキ感とホクホク感が楽しめる食材ですよね。
そんな山芋の栄養には、疲労を回復する作用があることはご存知でしょうか?山芋は古くから滋養強壮や薬効のある食材として使われており、「根菜類の王様」という異名を持つほどのパワーを秘めた食材だったのです。今回は山芋の栄養と疲労回復の関係についてご紹介します。
山芋が疲労回復に効く理由とは?
■消化酵素
山芋は消化酵素であるアミラーゼ、グルコシターゼ、ジアスターゼが豊富に含まれており、その量は大根の約3倍程度含まれると言われています。これらの消化酵素は、生のまますりおろして摂取することによって強い効果が期待できるため、生で食べたりすりおろすことのできる山芋は非常に魅力的な食材です。
また、非常に消化のよい食品としても知られており、胃腸の疲れを取る働きがあります。
■ムチン
山芋の独特の粘りはムチンという成分によるものです。たんぱく質と食物繊維が結合しているムチンには胃の粘膜を保護し、胃腸の疲労回復だけでなく、たんぱく質の吸収・分解する酵素が含まれており、体に取りこまれたたんぱく質を効率よくエネルギー源へと変える働きがあるため、全身の疲労回復の効果が期待できます。
■ビタミンB1
疲労回復のビタミンともよばれているビタミンB1は、疲労の原因となる物質の乳酸を分解する働きがあります。
■アルギニン
アルギニンには疲労の原因となるアンモニアを解毒する効果があり、特に運動によって起こる疲労感を回復させる働きがあります。
疲れた時にはぜひ、山芋を食べましょう
縄文時代からすでに食されていた山芋には滋養強壮効果があることから「山うなぎ」という呼び方もあるそうです。そんな山芋には他にもカリウムやパントテン酸などの栄養が含まれており、肝臓や脾臓の疲労回復にも役立つ食材なので、全身の疲労回復が期待できる食材です。
日頃からお疲れ気味の方は、積極的に山芋を取り入れてみてはいかがでしょうか。
http://medical.yahoo.co.jp/diet/column/2293/