関東甲信などでの記録的な大雪の影響は17日も県内で続き、高速道路の通行止めなどによりスーパーやコンビニエンスストアで一部商品の品薄状態が続いたほか、大手外食チェーンでは臨時休業する店舗も出た。
新潟市中央区鳥屋野のスーパー「ウオロク鳥屋野南店」では、関東地方などで大雪が降り始めた14日の翌日以降、3日連続で同地方から豆腐や納豆、パンなどの納品がなく、品薄状態が続いている。
県内メーカーに通常より多めに発注して商品がなくならないよう対応しているというが、空きのある棚もちらほら。買い物に来た同区網川原、保育士早川恵美子さん(43)は、「パンが全然なくてびっくりした。県外の大雪の影響がこんなところに出るなんて」と驚いていた。
高橋祐介店長(36)は、「明日以降は納品できるという連絡が来ているのでホッとしている。お客様になるべく迷惑をかけないようにしたい」と話した。
県内で118店舗を展開するコンビニチェーン「セーブオン」(前橋市)も、関東地方と県内の道路が寸断されたため、パンなどの一部商品に遅れが出た。流通状況は徐々に改善されつつあるが、広報担当者は、「今後も若干の影響は残るだろう」と懸念する。
関越道の通行止めにより15、16の両日、原材料の小麦粉やバター、油などが届かず、一部の生産工程を止めたのは、製パン大手「山崎製パン」の新潟工場(新潟市江南区)。16日夜になって東北道、常磐道経由でようやく原材料が入ってきたが、商品の流通にも影響が出ているという。同工場総務課は「雪で3日間も高速道が止まるなんてありえない。早く元に戻ってほしい」と悲鳴を上げる。
一方、牛丼チェーン「吉野家」は、新潟市中央区の「新潟本町通店」を17日、臨時休業した。同社広報によると、食材が入ってこないためという。営業再開日は決まっていない。
東日本高速道路によると、関越道は14日午後4時半から通行止めになった。17日午後5時現在、上り線で湯沢インターチェンジ(IC)―東松山IC(埼玉県)間で、下り線は東松山IC―水上IC(群馬県)で通行止めが続いており、復旧の見通しは未定のままだ。