皆さんは「サバ缶ダイエット」という言葉を聞いたことがありますか?
サバ缶を食べることでダイエット効果が期待できるとしてメディアで紹介されたことがきっかけで話題となりました。サバ缶にはダイエット効果だけでなく、他にも様々な効果があるのです。今回はサバ缶のダイエットだけではない、嬉しい効果についてご紹介します。
「GLP-1」ってどんなもの?
「GLP-1」は、もともと私たちの体の中に存在している物質なのですが、魚類に多く含まれている必須脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)や食物繊維を含んだ食べ物を摂ることで小腸において細胞を刺激し、「GLP-1」を増加する効果があると言われています。
痩せる効果があると話題になっているサバ缶にも「GLP-1」という物質が含まれていますが、この成分は糖分が急激に体に吸収されるのを抑え、空腹感を抑制する働きがあります。つまり、EPAや食物繊維を含む食品をあれこれと食べなくても、サバ缶を食べることで無理なダイエットをしなくても自然と痩せる効果があるのではないか?ということから注目の的となっているのです。
サバ缶を食べる際の注意点とは
サバ缶の魅力として謳われているのは、「無理にダイエットをしなくても痩せることのできる物質が含まれている」という点ですが、これを鵜呑みにするのもちょっと問題があります。あくまでもサバ缶は「GLP-1」が増える可能性があるというだけでダイエット効果に関しての保障はされていません。
また、サバ缶は1缶あたりのカロリーが約380kcalとやや高く、糖質も含まれているため、食べ過ぎは禁物。やはり栄養のバランスを考えながら、色々な食品を偏りなく摂ることが大切なのは言うまでもありません。
とはいえ、サバ缶は私たちの身体に欠かすことのできない三大栄養素の1つである良質なたんぱく質を含んでおり、血液をサラサラにし、動脈硬化を防ぐEPAも含まれているので、健康的な食品であるといえるでしょう。
必ずしもサバ缶だけに良質なたんぱく質やEPAが含まれているのではなく、納豆や青魚などにも含まれているため、情報や流行に踊らされるのではなく、その時の状況に合わせてサバ缶を取り入れるという賢い選択をすることが大切です。