国土交通省は、信濃川流域の洪水被害を防ぐために、燕市から分岐する大河津分水路の整備を優先的に進めるなどとした整備計画を策定しました。
信濃川流域では、10年前の「新潟・福島豪雨」など洪水被害が繰り返し起きていることから、国土交通省は、戦後発生した最大規模の洪水を防ぐことを目指して信濃川の整備計画の策定を進めてきました。
国土交通省では、計画の策定にあたり、学識経験者による検討や住民への意見聴取を行ってきましたが、泉田知事の同意を得て、今月6日、正式に計画が策定されました。
計画では、▼燕市から分岐して日本海へ流れる大河津分水路の整備を優先的に進めるほか、▼河川にかかる負担を均等にするため、上流から下流にかけてバランスをとりながら堤防のかさ上げや掘削を行うとしています。
計画の同意にあたり、泉田知事は、流域の自治体の意見も踏まえた上で、県が管理する区間についても整備に遅れが出ないよう、国の十分な予算措置などを求めています。国土交通省北陸地方整備局は、「平成20年度に策定作業を始めてからようやく策定できた。今後、計画に基づいて、速やかに整備を進めていきたい」としています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034386671.html