お米やパンなど適量な炭水化物はダイエットや健康維持に欠かせませんが、摂り過ぎは太るもと。これはダイエットの常識ですが、炭水化物が大好きという人は“炭水化物依存症”にも気を付けたほうがよいかも。
とにかくご飯や麺類、パンの量が増えているなと感じたら、要注意。そこでセラピストの紀野真衣子さんに炭水化物依存症の実態を聞いてみました。みなさん大丈夫ですか?
食事した後、ずっと食べ続けていませんか?
「お腹が空いていないのについつい食べてしまう……というのは、炭水化物依存症の初期段階。そのうち我慢ができなくなり、いつでもご飯やパン、ケーキのことを考えるようになってしまうかも……」(紀野さん)
2:白ご飯がないと食事した気にならない
「炭水化物依存症の方は、お肉やお魚をたっぷり食べても満足しません。欲しているのは糖質なのです」
3:常にだるい
「糖質の過剰摂取により疲労物質である乳酸を分泌し、疲れやすくなってしまいます」
休息や食事をちゃんと摂っているのに、なんだか疲れがぬけないという時は過剰摂取が原因の可能性も。
4:イライラ・不安感がコントロールできない
精神面にも影響を及ぼしてしまうこともあるようです。
「(3)で酸性に傾いた身体を中和するためにカルシウムが消費され、イライラしてしまうのです」
5:なんだか老けてきたと感じる
「血液中の糖分濃度が高まることで臓器に負担をかけ、内側からの老化が著しく進んでしまいます。肌のハリや弾力がなくなった、シミが増えた……というのは、加齢だけではなく炭水化物の摂り過ぎが原因となっているのかも知れません」
炭水化物の過剰摂取が続くと老化を引き起こすなんて怖い話ですね。
この依存状態を抜け出すには、どうしたらよいのでしょうか? 「炭水化物依存症は簡単に治せるものではありません。お酒やたばこを断つのと同じで根気が必要です」と紀野さん。
予防策としては、「ビタミン・ミネラルをたっぷり摂ることで栄養を補い、白米でなく玄米、白パンでなく黒パンに切り替えるなど工夫をしてみましょう。他にはよく噛んで食べる、自分が食べたものの記録を付けるなど、シンプルなダイエットを心がけてくださいね」とのことです。
徐々に進行しがちな嗜好に歯止めをかけて、バランスのよい食生活を実践していきましょう。