ますます深刻ないじめ問題。
9月末から、「いじめ防止対策推進法」が施行されるなど、学校だけではなく、国や自治体、地域総掛かりでいじめを防止しようという動きが広がっています。
しかし、番組でアンケートをとったところ8割の方が、学校の対応に不安をもっていることが分かりました。そこで、「苦労して学校を動かした母親」や「現場の教師」に取材し、その不信を生んでいる構造を探りました。
さらに、いじめが凶悪、陰湿になり、学校や親では対応が難しくなる中、登場した「いじめ探偵」を紹介しました。私立探偵がいじめの解決を請け負い、尾行や隠しカメラ・マイクを駆使していじめの動かぬ証拠を押さえます。
子どもを取り巻く環境が大きく変わる中、どうすればいじめから子どもを守れるのか、議論しました。
■いじめを学校に伝えるときのポイント
子どもがいじめられたとき、学校にどう伝えれば、適切な対応をとってもらえるのか、いじめの相談に取り組む「いじめから子どもを守ろう!ネットワーク」に取材しました。
ポイントは、まず書面で伝えること。こちらの状況がより伝わりやすくなるだけでなく、受け取った学校が、管理職を含む複数のメンバーで情報を共有することが可能になります。
二点目のポイントは、被害を具体的に伝えることです。
多くの場合、いじめた相手側には「いじめた」という意識はありません。
「いじめた」ではなく、「ものを壊した」「○○と悪口を言った」など、具体的な行為を挙げたほうが、学校側も事実確認や指導が容易になります。
三点目のポイントは、期限を区切ること。「様子を見ます」と言って、何もしない学校も一部にあります。それを防ぐためにも、いつまでにどういうことをするのか、方針や見通しを確認するようにしましょう。
いじめから子どもを守ろう!ネットワーク
ホームページ:http://mamoro.org/
電話:03-5719-2170(平日午前10時~午後5時・留守電になる場合もあります)
■いじめ調査を請け負う探偵社について
被害を訴えても学校が対応してくれないという不信感から、いじめ解決を探偵社に相談するケースもあります。いじめを業務内容に加える探偵社も増えています。今回取材した阿部泰尚さんの探偵社では、電話やメールでの相談に応じ、犯罪性が高いものや緊急に対応しないといけないケースに限って業務として依頼に応じています。探偵業法に基づき、法律の範囲内で調査を行い、依頼者(いじめられている子の親)に報告するまでが業務です。加害者や学校との交渉を行うことはありません。また、いじめられている本人が証拠として録音すること自体は、違法ではありません。
紹介した探偵社
「T.I.U.総合探偵社」
著書
阿部泰尚 「いじめと探偵」 (幻冬舎新書)
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20131009-a-001.html