[ カテゴリー:災害, 生活 ]

災害に対する準備

あらしや洪水などの災害被害を軽減する方法としては、湿地帯やマングローブの森をはじめとする天然の防御設備を維持するなど、長期的なプロジェクトが有効である。しかし、明日にも発生する可能性がある災害に対しては、早急な準備が必要である。自宅からの避難経路を確認するなど、日ごろの備えを万全にすることが救命につながる。気象災害が発生した場合に、役に立つヒントや製品を紹介しよう。

情報を収集する

発生する可能性がある災害や非常事態に備え、被害を最小限に抑えるためにはどのような準備をしたらよいか、地方自治体に問い合わせよう。アメリカでは、連邦緊急事態管理局から各州の災害リストを入手することができる。世界各地の災害情報に関しては、災害疫学研究センター(CRED)が提供する世界災害データベースを調べてみよう。さらに、当局から地元自治体や教育機関の緊急対策に関する冊子を一部入手し、職場における避難計画をよく把握しておこう。

事前の情報収集と計画

集合場所や電話番号だけでなく、災害時に連絡を取ることができる遠方の知人の連絡先なども記した連絡カードを、家族全員が所持する。

  • 加入している保険が、居住している地域で発生が見込まれる非常事態に対応しているかどうか確認する。
  • ペット用のキャリーバッグやエサを用意してあるかどうか確認する。

防災非常用品を準備する

住んでいる場所や、その地域で起こりやすい自然災害によっては、家族全員が最低でも3日間生活するのに十分な量の非常食や飲料水を、自宅に蓄えておく必要がある。飲料水に関しては、1日につき1人当り最低3.8リットルを用意しておくとよい。防災非常用品には、保険証書や契約書、クレジットカード、身分証明書などのコピーに加えて、現金、毛布、シーツ、マッチ、救急箱、処方薬なども入れておく。また、自家用車用のガソリンも十分用意しておく。緊急時の食料や情報源として欠かせないお役立ちグッズを、以下に紹介しよう。

  • 保存食(および缶切り):一般に流通している缶詰に使用されているコーティング剤には、環境ホルモンとして人体への影響が懸念されるビスフェノールA(BPA)が含まれている。缶詰の購入は避け、テトラパック社やSIGコンビブロック社が製造した、リサイクル可能な容器を使用した食品を選ぼう。エデンフーズ社が製造する缶詰入りの自然食品シリーズも、BPA不使用製品である。
  • ラジオ:手回しによる発電も可能な太陽光発電式ラジオを購入すれば、電池を大量に準備する必要はない。フリープレイ社が販売する「アイマックス」にはLEDフラッシュライトも装備されている。また、フリープレイ社製のラジオ「サミット」は短波と長波の両方を受信することができる。
  • フラッシュライト:LEDフラッシュライトは電池の消費量が少なく、長時間の使用にも適している。「シェルパLEDフラッシュライト」のように手回し発電方式も販売されている。ナイト・サイズ社が発売している「マグリット・フラッシュライト」は、LEDフラッシュライトの性能を強化した製品である。ソラリス社の「太陽光発電式ランタン」には、ソーラー・パネルが備え付けられており、1回の充電で4〜6時間の使用が可能である。
  • 電池および充電器:非常時には電池の消費量が増加するが、充電式電池は太陽光を利用して充電することができるため、消費量を心配しなくてよい。サンダンス・ソーラー社では、あらゆる種類の充電式電池を販売している。ICPソーラー社の「バッテリー・セーバーSE 2」は、シガーソケットを利用して、車のバッテリーをチャージすることができる。ブルントン社の「ソーラー・ポート4.4」は携帯電話機などの小型機器の充電が可能であり、さらに単三/単四電池を最高10本まで充電できる「バット・ジャック」も付属する。充電式および非充電式電池は、各地の廃棄物処理方法に従って処分する。
  • 調理器具:避難生活が長引いた場合、調理や水の煮沸が必要になることもある。スーダンのダルフール難民キャンプでは、あらゆる種類の携帯用太陽光発電式調理器具が利用されている。代表的な器具としては、折り畳み式のパネルクッカー「クックイット(CooKit)」や、頑丈で最高温度148℃で調理可能な「グローバル・サン・オーブン」などがある。教師用の防災非常用品には、ポットや低温消毒表示計(WAPI)、手引き書などが含まれる。日の光が差し込まない場所では、煙が少ない小型の「燃料節約型XB折り畳み式コンロ」が便利である。
  • 汚水:下水道が壊れている場合、または洪水によって下水があふれてしまった場合、汚物を適切に処理しなければならない。頑丈なゴミ袋2枚(または19リットル入りバケツ1つ)を敷き、底に猫用トイレの砂や暖炉の灰、おがくずを置くことで、自宅のトイレを緊急用トイレに改造できる。1日ごとにゴミ袋をしっかりと結び、ガレージや離れ家に置く。地方自治体が、緊急時の特別措置により、汚物の入ったゴミ袋を回収することもある。もしくは、災害の被害を受けていない下水道や汚水処理タンクに処理する方法もある。そのほかには、「環境に配慮した携帯用トイレ(PETT)」の利用が挙げられる。PETTには、ゴミ袋、ゴミを分解する粉末と人目を避けるためのテントが付属する。この粉末を利用することで、汚物を一般ゴミとして廃棄することができる。さらに、より安価で入手可能なボール紙製の携帯用トイレ「アウトバック・パック」の利用もお勧めする。

最後に、防災非常用品として準備した物品を定期的に確認し、機能をチェックし、家族全員で緊急避難計画を見直すことも必要だ。

http://www.nationalgeographic.co.jp/environment/natural-disasters/preparing-for-disasters.html

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