みなさんは、日頃カルシウムを積極的にとっていますか?特に女性は、更年期以降に骨粗鬆症の発症リスクが高まると言われています。意外と知られていない事実ですが、骨粗鬆症は、メタボと並ぶくらい危惧されている病であり、年を取ってからの骨折が介護への道を促進させ、下手をすると命取りになる大変怖い病なのです。
元気で長生きするために-骨粗鬆(しょう)症の話-
みなさんは、日頃カルシウムを積極的にとっていますか?特に女性は、更年期以降に骨粗鬆症の発症リスクが高まると言われています。
また、意外と知られていない事実ですが、骨粗鬆症は、メタボと並ぶくらい危惧されている病であり、年を取ってからの骨折が介護への道を促進させ、下手をすると命取りになる大変怖い病なのです。
このようことに、もっと世の女性の方々は危機感を持っていただく必要があるのに、意外と認知度が低いというのが現状です。
骨量が一番増える時期は、思春期の頃です。そして、18歳をピークに、右肩下がりに骨量が減り始め、閉経を境に転がり落ちるように急激に減少していきます。それを食い止めるには、一体どうしたら良いのか。
もちろん、18歳までにカルシウムを積極的に取り、貯金をしておくことが一番重要ですが、それを過ぎてからでも、決して遅くありません。これからの毎日、しっかりカルシウムを摂取すれば、急激な骨量の減少を食い止め、ゆるやかにすることが可能です。
骨粗鬆症を防ぐには
そのための具体的な対策ですが、まずは先ほどから出てきているカルシウムの積極的な摂取。さらに、カルシウムの吸収を助けるビタミンDやビタミンK2の摂取も忘れてはいけません。また、大豆に含まれるイソフラボンも骨粗鬆症に効果的だと言われています。
さらに、食べる行為だけでなく、定期的な運動も不可欠な要素となります。日光を浴びての運動で、体内でビタミンDが形成され、カルシウムの吸収を助けます。筋力をつけるためにも運動は必要です。
また具体的な食材として、おすすめなのが、牛乳・乳製品、納豆です。牛乳にはビタミンDも含まれていますし、乳製品と同様、カルシウムの吸収率が何よりも高いです。また、乳製品の中のヨーグルトは、カルシウム、鉄、ビタミン、乳酸菌が豊富だけでなく、イソフラボンの効果を高くしてくれるエクオールという物質を体内で増やすことがわかっています。
さらに納豆は、大豆がイソフラボンであるということと、カルシウムの吸収を助けるビタミンK2が豊富です。それだけでなく、中性脂肪の吸収を取り除くレシチンや、腸に働きかける乳酸菌も豊富で、美肌にも大変効果的なのです。これらの食材をうまく組み合わせて摂取し、美しく健康に年を重ね、長寿を目指してみませんか?
野菜ソムリエ吉田めぐみ
パン職人、パン講師を経て、大手食品会社等のレシピ開発に従事。主に主婦向け雑誌にレシピ掲載。野菜ソムリエの資格取得後、活動の範囲が拡がる。野菜ソムリエセミナー講師、ラジオ出演、野菜ソムリエコラムの連載等